6682.2025年8月29日(金) 政治家はどうして倫理感に欠けるのか?

 政治家、特に国会議員のえげつない行為にはうんざりする。日本維新の会の石井章・参議院議員の秘書給与詐取はあまりにも悪質である。勤務実態のない公設秘書の給与を国から騙し取ったというから呆れるばかりである。搾取した金額は8百万円にもなるという。日本維新の会の吉村共同代表もあきれ顔で、とても許すべきことではなく、事実なら除名に値すると非難していたが、即座に党として石井議員を除名した。議員も辞職すべきだと厳しく非難している。

 本件については、その前に大手の読売新聞が早とちりで誤報を流し、同じ日本維新の衆議院議員の名誉を汚し、大変な迷惑をかけた。それは27日付読売朝刊が池下卓衆議院議員を秘書給与の不正受給の疑いで、東京地検特捜部が捜査していると報道したが、事実は石井議員の秘書給与詐取事件だったのだ。当然ながら誤解された池下議員は、「一大メディア・グループの一角を成す読売新聞が大きな誤報をしたことは非常に遺憾だ。今後は法的措置も検討しながら厳正に対応を考えたい」と大分おかんむりである。読売は池下議員に謝罪するとともに、速やかに朝刊一面に謝罪文を掲載することを伝えた。最近の読売は先に石破首相辞任の大誤報を号外で流したばかりである。長年睨みを聞かせていたナベツネさんが、亡くなってタガがゆるんだのだろうか。

 日本では石井議員のような国民の手本となるべき国会議員の違法な行為に対して厳しいお仕置きをするが、アメリカのトランプ大統領のような自分勝手なフェイクマンなんてこんなものではない。

 ウクライナ停戦に関してロシアのプーチン大統領と電話会談をして、当事者であるウクライナのゼレンスキー大統領とプーチン大統領の会談を実現させるべき手を尽くしていたように見えたが、昨日ロシア軍は飛んでもないことをやらかした。ウクライナの首都キーウを空爆して子どもを含む24名の犠牲者を生んだのである。

 それと同時に、パレスチナ・ガザ地区へのイスラエル空軍の攻撃は休むことなく続けられ、閉塞状態のガザ住民は食糧不足に追い込まれ多くは餓死、飢餓状態である。これもトランプ大統領が支援するイスラエルに対して非人道的な行為を止めるよう伝えれば、嫌々イスラエルも戦闘を止めるだろうが、トランプ氏には他人の苦しみは分からない。世界の平和を乱している戦争が継続されているのは、トランプ大統領の好戦的、且つ弱者無視の性格が随分影響している。

 トランプ氏は、国内の身近なところでも最近だけでも嫌われる大統領令などを発っしている。

 例えば、①国防総省の名称を戦争省に変更、②外国人留学生のビザ有効期間を4年に限定、③連邦準備制度理事会(FRB)クック理事を解職、同時に望み取り利下げを実行しないFRBパウエル議長に圧力、④首都ワシントン市に治安維持として市を無視して州兵を派遣し、次はシカゴ市だと息巻いている。⑤差別と考えられてMLBクリーブランド・インディアンスからガーディアンスにニックネームを変更していたが、インディアンスへ元へ戻せと差別主義者らしいイチャモンをつけている。

 トランプ大統領が在任中は、世界にトラブル発生こそあれ、トラブル解決は望めないだろう。

2025年8月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com