今から40年前の1985年の今日、日航機が群馬県の御巣鷹山に墜落して単独の航空機事故としては最大の520人の犠牲者を出した。幸運にも4人の女性だけは助かった。40年経過すれば、残されたご遺族も高齢になり、ご遺族の中にはその後亡くなった人も多いと推察される。その年に入社した新入社員も、学卒者ならもう定年を過ぎている。当時在籍した日航社員で今も勤務している社員は僅か17人、社員の0.1%しか残っていないという。それだけこの事故が忘れられ、風化していく可能性があるということである。
あの日、会社であるイベントを企画していて他社の社員も交えて協議中だったが、突然航空機事故が起きたらしいというニュースを知り、出席者もびっくりしていた。その後すでに退職していた知人の元日航機機長から、日航から現場で捜索作業とご遺族との対応を手伝ってほしいと依頼され、ボランティアとして手伝ったが、現地は混乱して大変だったという話を伺ったことがある。
6日広島、9日長崎の原爆平和祈念式典でも毎年のようにこの被爆体験を忘れないようにしようと、一番国民が関心を失い忘れて風化をさせないよう強くアピールしている。日航機事故でも同じことである。風化しないよう心がけようとご遺族を中心とする関係者は訴えている。昨晩は墜落現場の山麓の川で、ご遺族が犠牲者を追悼する灯篭流しを行った。
それにしても8月には暑い時期であるにも拘らず、いろいろ印象的な事象が起きるものである。この8月にも2つの戦争、ウクライナとパレスチナ・ガザ地区に関する大きな思惑的な動きがありそうだ。ウクライナに関しては、世界中が停戦を望み、米ロの首脳、トランプ大統領とプーチン大統領がそのための会談をアラスカで開く計画がやっと実を結びそうだ。但し、両首脳の思惑は互いに大分かけ離れており、停戦が成立するかどうかはあまり期待出来そうもない。まず、戦争当事国のウクライナを外して停戦交渉をするとは、真の停戦交渉とは言えないだろう。プーチン大統領は、侵略したウクライナの東部をロシア領土にするなど虫の好い要求をしている。一方のトランプ大統領に至っては、「ウクライナ戦争は24時間で終わらせる」と開戦直後から豪語していたが、その期待は裏切られっ放しである。尤もある書によれば、トランプ大統領は8年前の大統領時代に就任1年目だけで、「欺瞞にみちているか、誤解を招く発言」が、何と2140回もあったというから、とても信用出来る人間ではないと分かる。こういう腹にイチモツの大物人物の話し合いなんて、信用出来ない。
前段のアラスカ会談と同様にイスラエル軍によるガザ地区への攻撃は、非人道的と言えるようなものではなく、大量殺戮ジェノサイドと呼ばれるもので、しかもガザ住民を絶滅させるというネタニヤフ・イスラエル首相の強気の発言は背筋が凍るようだ。ネタニヤフ首相の狙いは、ガザ地区からアラブ系住民をひとり残らず排除して、パレスチナ自治区のガザ地区をイスラエルの国土とすることである。今はガザ住民を地区内に閉じ込め、食料を与えず、住民を餓死させ、そのうえ非情にも空爆により死に至らしめようと試みている。
これらの報道をもっと詳しく知りたいと情報源を漁っているが、3日間の連休と今日までに朝刊は今日、夕刊は連休3日間配達されず、その間情報は得られない。新聞社は経費の高騰ばかり訴えるが、メディアという職業柄社会へあらゆるニュースを広く伝えるノルマがあるということに、もっと気づくべきである。今夕はやっと夕刊に目を通すことが出来たが・・・。