6593.2025年6月1日(日) 米の減反政策に根本的な対策検討を

 早いもので今年も早や梅雨の季節、水無月を迎えた。一昨日、昨日と連続して雨模様で寒い日だったが、昨日はいつも通り午後ウォーキングしていたら途中で雷が鳴り小雨が降って来た。何とかそれほど濡れることもなく帰って来た。それが、今朝は青空が顔を出し、陽気も暖かい。気持ちよくウォーキングをした。いよいよ猛暑が襲来するのかと思うと気持ちは晴れないが、体調管理に気を付けて暑さを乗り切ろうと思う。

 地球温暖化現象が亢進している中で、昨日西アフリカのナイジェリアで大洪水が発生し、150人以上が死亡し、住民は3千人以上が避難している。一昨日にはスイスの山間部でも大きな雪崩が発生し、大量の雪渓が谷間を滑り落ちた。幸いこれまで死者の報告はない。しかし、これらは地球温暖化の影響によるものであることは間違いない。世界の首脳は局地戦争を起こし、相も変わらず戦争ゴッコのような火遊びをしているが、彼らには実戦体験がなく戦争を実戦部隊の兵士に任せているので戦争の怖さを知らないのだ。地球の最後につながる温暖化現象をストップさせようともっと真剣に対策を考えるべきである。

 さて、漸く米価高騰の解決策が実施され、思い切って政府備蓄米を随意契約により放出、販売し、一応の成果を上げて5㎏=4千円だった米価が、古古古米と条件付きながら2千円で市場にて販売されるようになり、ホッとしているところである。実際ネットで業者の販売価格を見てみると、昨年産「新潟産こしひかり」は5㎏=¥4,480-だったが、¥1,344-に、「魚沼産こしひかり」10㎏=¥12,000-が、¥3,600-に大幅に値下げされている。だが、これはあくまで一時的な現象であり、今日午後には販売予定量を超えたので販売を中止すると言っていたこともあり、同じような高騰問題が再発しないとは言い切れない。

 今回の騒動の中で、米の供給量が足りないために需要に応えられず、米価が上昇したので、国策として減反政策を修正し、米の増産を目指すべきだと主張する政治家がかなりいる。だが、最大の原因は減反政策の中で、猛暑など地球温暖化現象による異常気象がもたらした不作、インバウンド業の外国人客の需要増への対応などが考えられていなかったことが大きく影響し、米価に跳ね返って来た。仮に一時的に減反政策を修正して増産しようにも、現実的には農業離れと農家の高齢化により、農業人口が減少しており一時的に農業増産を唱えても増産は一筋縄では行かない。基本的には、日本人の米消費量は年々減少していることでもあり、直ぐにも効果的な対策を講じることは中々至難である。

 一難去って農水省は今後どういう対策を実施するのだろうか? 江藤前農水相の失言によって、小泉新農水相がスピード感を以て解決に当たり、当面は落ち着く見込みである。しかし、この間にも他人を批判することが多い政治家らからは、陰の声が聞こえていた。中でも地元鹿児島県の農協理事などを務め、農水相経験者の野村哲郎・参議院議員などは、地元に帰って、小泉農水相は周囲に相談することなく自分で決め、発表してルールを無視していると小泉農水相に批判的である。

 そういつまでもこの米価問題に関わっているわけには行かない。周りには、年金問題、難問の対米関税、アメリカの国防費増額要求、今夏の参議院選挙、等々目白押しである。政府としても一刻も早くすっきりしたいところだろう。石破首相もよほど覚悟して取り組まなければ、この難局を乗り切るのは難しいと思う。

2025年6月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com