今日はメーデーらしからぬメーデーで連休も真っただ中にあり、各地から悲喜こもごものニュースが伝えられてくる。観光の名所・古都京都には多くの外国人観光客が訪れている。その京都の中心街とも言える五条通り高倉の交差点で、昨日未明に水道管から大量の水が道路上に溢れ出し、道路が冠水し、地下に水が流れ込み地下駐車場の車が水浸しになる有様だった。夕方には周辺地域で水道は使用出来るようになった。京都市の言い分は、1959年に水道管敷設以来、交換の目安である60年を過ぎたので、今年中には撤去する予定だったとこじつけるような後追いの説明をしている。
今年1月下旬には、埼玉県八潮市内で道路陥没事故によりトラックが転落して、今日まで運転士の行方が分からない。今日初めて消防員が下水道に入り運転士を探したが、それらしい姿が見えたと言い、明日から本格的に探索するようだ。ここでは事故周辺ばかりでなく、この機会に広く上下水道菅工事を行う計画のようだが、完成までに5~7年を要するというから今まで耐用年数を超えて使用してきた他の下水道工事も見直す必要がある。長年に亘って使用した上下水道管は、全国で延約75万㎞もあり、そう簡単に工事を終えられるわけではないが、計画性を持った総合的な対策を立てる必要があると思う。
さて、懐かしい野球の話題に切り替えてみよう。昨日プロ野球巨人軍の山崎伊織投手がシーズン開幕以来連続35イニングを無得点に抑えて、過去のセ・リーグ記録を更新した。過去の記録としては1963年の阪神・中井悦雄投手と昨年同じ阪神・村上頌樹投手の連続31イニングが残っていた。中井投手は、阪神では同じ関大先輩の村山実投手と並んで二枚看板として活躍した。これも何かの縁としか言いようがないが、実は、中井投手が61年秋に神宮球場で行われた全国大学野球選手権に関西地区代表・関西大学のエースとして出場した1回戦の相手チームが、私より1歳年長の兄が出場した東北地区代表・東北大学だった。
今では国立大学の東北大が地区代表として全国大会に出場するなんてとても考えられないが、当時は地区に現在の東北福祉大学のような強豪大もなく、2年連続で出場することが出来た。兄は二塁手で九番打者だったが、期待に応えられず、その剛腕中井投手に対して3打席すべて内野ゴロに打ち取られた。試合も確か3-0で東北大が敗れたように記憶している。兄は子どものころから足こそ早かったが、高校で硬式野球部に所属していたわけではなく、中学時代まで私らとともに草野球をやっていた素人上がりだった。それでも全国的にはレベルの低い国立大野球部の選手としては、それなりに活躍していたようで、地元の新聞には試合中の兄のプレイが写真入りで取り上げられたこともある。図らずも兄と間接的につながりのある往年の剛球投手・阪神の中井投手と接点があったとは奇縁であろうか、名誉なことでもある。実は、幸運なニュースについ心が時めいたのも、その兄が最近あまり優れない健康状態があったからである。
兄は残念ながら2年ほど前から認知症の入り口にたどり着き、幸い息子や、娘が近くに住んでいて常時見守ってくれているが、すでに妻を7年前に喪い、日常生活でも中々目が離せない状態である。この自慢できる話は彼らも知らない筈なので知らせてやれば、疲労気味の息子と娘の気休めにもなると思うので、少しは2人の慰めになるかも知れないと思っている。