北朝鮮の破れかぶれの暴発が心配である。金正恩総書記の未熟な指導により、北朝鮮の国際社会との対決姿勢は留まるところを知らずエスカレートするばかりである。
今日南北朝鮮協同による開城工業地区事業の中止を北朝鮮が一方的に通告した。自分で自分の首を絞めるような愚かな行為である。
昨年長距離核弾道ミサイルの発射に成功してから、強気の姿勢が益々嵩じてアメリカや韓国に対して臨戦態勢にあるとぶち上げた。特に最近になってその挑発姿勢は一層激化し、核開発を再開すると公表したり、朝鮮戦争の停戦合意はキャンセルとか、長距離ミサイルはアメリカ国内も照準に入っていると言いたい放題で、さらにこっそり東海岸へ弾道ミサイル施設を運び、着々と発射の準備を進めている模様である。
昨日日本政府が北朝鮮の弾道ミサイル発射に備えて破壊措置命令を出したことを受けて、今日北朝鮮の労働党機関紙は「日本はすでにわれわれの革命武力の標的に入っており、戦争の火花が散れば日本も無事ではない」と警告した。13日に期限切れとなる対北朝鮮制裁の2年間延長を日本政府が決めたこととも併せ、その不満と鬱憤を撒き散らしている。最近では北朝鮮の支援国家だった中国も些か愛想が尽きたようなコメントを述べて不快感を露にしている。
最早北朝鮮を相手にする国は地球上になくなったようである。それでも労働党首脳部ら国の上層部は貧しい国民に救いの手を伸べるようなことはせず、自分たちの面子とプライドだけで国政を弄り回している。テレビ報道を観ていても、金正恩は周囲の軍人や労働党指導部が練り上げたシナリオに乗って口をパクパク開いて音声を発しているだけの操り人形と化している。哀れなものである。自分の意思に関わりなく、党指導者の意向をリモート・コントロールによって拡声器のように喋らされているだけに過ぎない。金正恩の繰り返す愚かな言動より、彼の背後に控える労働党のピントのずれた世間知らずの思考回路こそが問題である。
韓国の大統領府報道官は、10日前後にも北朝鮮がミサイル発射を行う可能性を示唆した。益々神経がぴりぴりしている。この緊張状態を受けてアメリカ国防総省は、北朝鮮の予想以上の反発で緊張が高まったため状況を見極めるとして、今週予定していた大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を延期すると発表した。
こうなると世界の孤児、世界の憎まれっ子である北朝鮮にはつける薬がない。最早コントロールが利かなくなっている。
さて、今夜イギリスのマーガレット・サッチャー元首相が脳卒中で亡くなったとのニュースが入ってきた。享年87歳である。「鉄の女」として強気なリーダーシップにより国営企業を民間に移したり、赤字財政を立て直した功績が思い出される。11年以上も首相の座にあったが、個人的には1982年文部省教員海外派遣団のお供でイギリス・マンチェスターに滞在中フォークランド島紛争が勃発し、戦死したイギリス兵の母親が息子の死を嘆き悲しむ光景が毎晩テレビで映されていたことに胸が痛み特別印象に残っている。現代国際政治の舞台で強い存在感とリーダーシップを植えつけた政治家の1人だった。
ところで兜町の景気は上がりっ放しで、今日の日経平均株価は先週末に比べて352円値上がりして、4年7ヶ月ぶりに1万3千円台にまで跳ね上がった。円安も昂進し一時99円台を記録した。このままだと日本経済はこの先どういうトレンドを描くことになるのだろうか。