6389.2024年10月31日(木) 大谷ドジャース、ワールド・シリーズ制覇

 今日10月31日はハロウィーンである。この半世紀ほどの間に瞬く間に流行し出した奇祭で、元々アイルランドのケルト人が行っていた夏の祭りを、秋の収穫を祝い、悪霊を追い払うという宗教的行事である。アメリカでは子どもたちに人気のお祭りで、学校行事の一環ともなっているほどである。

 このハロウィーンの真っ盛りに、ニューヨークで行われたメジャーリーグ、ワールド・シリーズ(WS)第5戦でドジャースがヤンキースに7-6で逆転勝ちし、通算4勝1敗として世界一となった。所属する大谷翔平選手は、WSでは左肩の亜脱臼などもあり、やや打撃不振で今日もノーヒットで勝利へ結びつくような貢献はなかった。また山本由伸投手は今日は出場しなかったが、勝負が決まってからの各テレビ局の取り上げ方は尋常ではなかった。それは、シーズン優勝を勝ち取ったペナントレースでは、2人とも活躍したので、当然かも知れない。都内では号外が発行されたほどである。

 大谷選手は、昨年まで同じロスアンゼルスを本拠地とするエンゼルスで6年間投打の二刀流で活躍し、MVPを獲得するなどチームに多大な貢献をしてきたが、チームが弱かったために、WSには出場する機会がなかった。優勝を狙えるチームでプレーして世界一になりたいとの夢から、昨年でエンゼルスとの契約が切れたのを機に、今年ドジャースへ入団し、早速今日現実に憧れの夢を叶えることが出来た。山本投手は昨年までオリックスで3年間投手部門のタイトルを総なめにした実績を背に今年から大谷選手と同じドジャースに入団して、2人の活躍によりチームの優勝に貢献した。大谷選手は今年ホームラン王と打点王の2つのタイトルを獲得した。そんな経緯もありメディアで彼らの活躍ぶりがかなり大々的に取り上げられていた。日本人選手がこのような並外れた活躍をするなんて考えられもしなかった時代を振り返ると昔日の感があり、日本人選手のメジャーへの進出や活躍には感慨深いものがある。我々日本人にとっては、2人の活躍によるWS制覇は、誇りと励みになる快挙である。

 さて、衆議院選挙も一段落して、大きく議席数を伸ばした立憲民主党や国民民主党と議席を失った自民党、公明党、日本維新の会などが、存在感を打ち出すために他党との交渉に暗躍し始めた。中でも7人の議席を28人にまで伸ばした国民民主党の玉木雄一郎代表は大きく動き出し、過半数を失い政権運営に支障を来たす恐れがある自民党と政権交代を目指す立憲民主党・野田佳彦代表を測りにかけている。ある政治評論家によれば、あわよくば取引により、首相の座をも狙っているようだが、過去に立憲民主党との合流がまとまりかけていたのに、直前になって裏切って合流を破談にした前科があるという。どうもこの数日玉木代表の動きを見ていると政界でこの機に頭角を露わそうとの思惑らしいものを感じる。自民党政権がこのまま政権を維持できるよう独自に動くと同時に、政権交代を目指す立憲民主党に対しても自党の多くの増えた議席を背に少しでも有利な交渉を勝ち取ろうと立ち回っているように思える。

 一方で、敗北を喫した政党には、悩ましい問題が生じているようで、中でも32人から24人まで議席を減らした公明党は、石井啓一代表まで落選してしまい、代表就任後まだ間もないが、代表辞任の意向を表明している。公明党と言えば、かつては支持母体の創価学会の支援の下に立候補すれば当選確実と言われたほど、選挙には強かった。それが時とともに確実な得票が減少し、例えば比例区では総得票数は596万票で3年前の711万票から115万票も減らしてしまった。このまま推移すれば、自民党もいつまでも公明党を頼るわけにもいかず、公明党との連立が崩壊するのではないかと考えられる。

 また、44議席から38議席へ減らした日本維新の会も共同代表のひとり馬場伸幸代表の辞任論が噴出している。現時点では、馬場代表は来月11日に召集される予定の特別国会を理由に、当面は辞任する気持ちがないようだ。ただ、維新の生みの親である橋下徹・元大阪府知事ですら維新に対してボロクソで、馬場代表を買っておらず、強く辞任を要求しているので、今後党内でどういう形で決着をつけるのか注目される。

2024年10月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com