6260.2024年10月2日(水) 地球沸騰化時代に人は生きて行けるか?

 台風が南方洋上に発生したせいであろうか、今日はまた暑さがぶり返して東京都内では31.9℃という11日ぶりの真夏日だった。

 ついては、「週刊現代」10月5日・12日合併号に「2050年の世界」と題する20頁に亘る特集が組まれているが、人口問題、第3次世界大戦発生の可能性などの他に「地球沸騰期に突入するとなにが起きるのか?」と地球沸騰についてスペースが割かれている。

 これは昨年7月グテーレス国連事務総長が、世界の月間平均気温が過去最高を更新したことを受けて、「もはや地球温暖化の時代は終わり、『地球沸騰』の時代が到来した」と警告を発して以来、「地球沸騰」という言葉が普通名詞となった。専門家である立花義裕・三重大学教授は、事あるごとに日本列島から四季がなくなり、1年は夏と冬だけになるとコメントされているが、これは世界的な傾向である。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の予測によれば、2100年には、気温が平均5.6℃上昇する可能性があると公表したが、実際には2100年を待つまでもなく、2050年には訪れる可能性があるというから脅威である。東京都の例を見てみても、観測史上東京都の過去最高気温は39.5℃(04年)だったが、50年には平均気温40℃、最高気温は45℃を超える日が出てくることも考えられるという。

 地球沸騰化は南極大陸やグリーンランドなどの氷河を溶かし海水面を上昇させ、標高の低い南太平洋の島々では、島自体が水没する恐れがある。これは日本にとっても他人事ではない。50年には海水面が40cm近くも上昇し、日本でも砂浜の半分が消滅すると見られている。特に深刻なのは、東京の地盤の低いエリアで、海面下ゼロメートル地帯の隅田、江東、足立、葛飾、江戸川の江東5区の内、江戸川区では土地の70%が海面下に水没するという。これらは早急に対策を進めないと間に合わない恐れがある。驚くことには東京湾には熱帯魚がたくさん泳いでいる光景が見られるというが、冗談とも受け取れない。

 警告として次のような言葉で特集を結んでいる。「技術が進んで産業革命が起こる一方、地球は『沸騰期』に入り、世界では第3次世界大戦が勃発するかもしれない。有史以来最大級の変化が2050年までに訪れることを覚悟して、生きてゆかねばならない」。幸か不幸か、その前にわが残り少ない生涯は終わりを遂げることになるが、それでも子・孫たち家族の未来が気がかりである。

 さて、アメリカMLBもレギュラー・シーズンを終え、ポストシーズンが始まったが、かつてMLB史上最多の4,256安打を記録し、レッズとフィリーズで活躍していたピート・ローズが、昨日83年の生涯を閉じた。24年間の現役選手時代に出場した3,562試合も史上最多出場記録であり、この他に新人王、MVP、3度の首位打者を獲得している。ヘッド・スライディングが売り物で、1980年にフィリーズでワールドシリーズ制覇に貢献したが、偶々その年の9月にフィラデルフィアを訪れる機会があり、文豪エドガー・アラン・ポ―が生前6年を過ごした家、国定史跡を訪れた帰りにフィリーズ戦を観戦したことがある。その時ローズ選手が出塁すると「ピー! ピー!」とピート・ローズ選手に盗塁を促す大きな声援が上がったことを懐かしく想い出す。

 ギャンブルに凝り、監督時代に野球賭博を行ってMLB球界から永久追放され経歴に汚点を残したことが残念である。イチロー選手が日米通算安打数でピート選手の記録を追い越した際、イチロー選手の記録を高校生のものと受け付けなかったことと言い、人間性に問題ありの選手だった。

 それでも実際に目にした超一流だった選手の死だけに、「惜しい」、「残念」の気持ちはどうしても消えない。

2024年10月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com