残り1か月余りに迫って来たアメリカ大統領選で、一時はトランプ前大統領がバイデン大統領を、そして大統領の選挙戦撤退表明後の後任ハリス副大統領をも支持率では圧倒していた。しかし、その後ハリス氏が徐々に支持を固めてトランプ氏を追い上げて来た。それが日を経るに従い、TV討論の評価や、トランプ氏が操った暴徒による議会乱入事件や裁判沙汰などでトランプ氏の支持が下がり、ハリス氏やや有利な情勢に映っている。そして、昨日今回敗れた場合に次の大統領選へ出馬するかどうかを尋ねられた大ぼら吹きのトランプ氏は、今回の選挙が最後だと日ごろの強気もどこへやらすっかり失せてしまったようだった。
22日に発表された最近行われた2つの全米世論調査の結果は、いずれもハリス氏がリードしていることを裏付けるものだった。そのひとつであるNBCニュースが実施した結果では、ハリス氏49%に対して、トランプ氏は44%だった。もうひとつの15日フロリダ州ゴルフ場でトランプ氏暗殺未遂事件後に実施されたCBS/イプソスの世論調査では、ハリス氏52%、トランプ氏48%だった。僅かではあるが、形勢は逆転した。8月時点では、トランプ氏56%、ハリス氏43%だったころに比較すると短期間に優劣が大分変わった。今やハリス氏優位の傾向は否めない。
そこへ若者の有権者層を対象に実施した世論調査で、ハリス副大統領が大分リードしていることが分かった。これは、ハーバード大学行政大学院の政治研究所が行ったものである。この世論調査は選挙戦が終盤を迎える中で、若年層の全般的な雰囲気や、好みが大きくシフトしていることを示したと同大の専門家が分析している。
今回の調査は、18歳から29歳の若い有権者2,002人を対象に今月上旬に2週間近くをかけて実施したものである。結果は、ハリス氏支持率が64%だったのに対して、トランプ氏のそれは何とハリス氏の半分の32%だった。これまで公表された支持率に比べて圧倒的にハリス氏有利というものである。
確かに全般的な傾向を注視していると、ハリス氏リードの形勢が強まっているように思える。これからの選挙期間中にどれほどトランプ氏が退勢を挽回出来るだろうか。トランプ氏は、経済界などを中心に選挙を見据えていたようだが、若い学生らの視点や考えを軽視していたことがこの結果に表れたということであろう。あまりにも強気だったトランプ氏だが、ここまで不利になるとは考えてもいなかったのではないだろうか。世界の政治、日本の政治にも大きな影響を与えるアメリカ大統領選挙には、関心を抱かざるを得ない。投票日が迫って来るにつれて情勢報告が、賑々しく伝えられることだろう。注視していきたいと思う。
さて、今日区役所から①新型コロナウィルスのワクチン接種と、②インフルエンザの高齢者用予防接種の案内状2通が送られて来た。①については7月にコロナに感染したばかりであり、少なくとも回復して隔離期間が過ぎれば、接種は出来る。私の場合は、11月以降にならなければ接種出来ない。ただ、気になるのは、最近コロナがほとんど流行している噂は耳にしていないが、実際に流行しているのかどうかがよく分からない。7月に陽性になった時にはテレビでも統計を示して、以前より流行していると警戒を促す話があったが、それもいつの間にやら消えてしまった。一応来週かかりつけの内科医にご相談しようと思う。②については例年通り接種をしようと思っている。