6065.2024年3月30日(土) お騒がせ虹麹サプリと黄砂

 今世間を騒がせている事件に、小林製薬㈱の紅麹サプリメント問題がある。これを服用した人の中で今日までに5人が死亡し、114人が入院して健康被害が拡がった。厚生労働省も直接調査に乗り出し、今日厚労省と大阪市は原料を製造していた同社大阪工場へ立ち入り検査を始めた。紅麹は生薬に使われていたようだが、元々米や麦に紅麹菌を混ぜて発酵させたものであり、血中のコレステロール値を抑制するため健康食品に使用されているという。それでこのサプリメントを常用している人が多かったようだ。ただ、紅麹菌の中には有害物質を作り腎臓に影響を与えることがあるという。

 人命に関わる病因を作り出したことは、会社が責任を求められる重大な事故である。今会社が批判されているのは、サプリメント接種者に最初の症状を把握したのは、今年1月だったにも拘わらず、それを公表せず腎疾患が発生したと発表したのは、2か月も経った今月に入ってからだった。この2か月間に打つべき手を打たなかったことに厳しい批判の声が上がっている。会社がこの時期には珍しく昨日定期株主総会を開催したところ、出席の株主から次々と会社に対して厳しい質問があり、社長が涙を流す場面もあったという。

 昨日になって紅麹が一部の原料やサプリメントに含まれていたのは、高い毒性のあるプベルル酸の可能性があると小林製薬が厚労省に報告したことが明らかになった。イオンやファミリーマートなどコンビニなどでは、取り急ぎ商品の回収を行っており、紅麹を使った食品を製造している業者も今商品の回収を行い、その影響はかなり広範に広がっている。国内ばかりでなく、海外でも売られているので、今後紅麹商品は影響が大きく一層広がりそうである。

 さて、今やこの季節には恒例となった中国大陸からの黄砂が今年は大掛かりとなって中国や、韓国を襲っていたが、今日日本にも黄砂注意報が出て、家の窓は開けないようにとか、車の運転に支障が出たり、洗濯物に黄砂が付着する可能性があると注意を呼び掛けている。午前中にはテレビ画像で見る限り、都内でも遠方に霞がかかったような状態である。

 黄砂と言っても単なる砂だと思っていたが、ユーラシア大陸のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠など乾燥地域で、強風によって発生する砂塵により数千mの高度まで巻き上げられた土壌と鉱物の粒子である。それが4月を中心に偏西風に乗って中国、韓国、日本に飛来し、大気中に浮遊したり降下する現象である。近年大分調査が進んだようで砂の中に黄砂粒子といわれる石英や長石などの造岩鉱物や、雲母、緑泥石などの粘土鉱物がかなり含まれていることが分かってる。

 これまで黄砂による身体への影響などはあまり気にはしていなかったが、小林製薬の虹麹事件発生以来黄砂にも感心を抱くようになった。目、鼻、皮膚などのアレルギー症状との関連があり、目のかゆみ、結膜炎、鼻水やくしゃみなどを引き起こすと言われている。今日は自宅の窓は締め切っていたが、マスクを着用してウォーキングには出かけた。これは止めた方が良かったかなとも思わないわけではなかったが、視界はかなりはっきりしていたので、大丈夫だろうと決めた。これからもまだ黄砂の第2弾、第3弾がやって来るやも知れないので、その時々に応じて対処したいと考えている。

2024年3月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com