5930.2023年11月16日(木) 国連安保理採択の「人道的休止」実現か?

 明後日糖尿病クリニックで定期検査を受けるが、今日東京医療センターで変形性手指関節症検査のために血液検査をしたところ、CRPが0.34、HbA1cは5.5だった。後者は主に糖尿病の基準数値とされているが、今日の医師はほとんど糖尿病の症状はないという嬉しいご託宣だった。明後日専門医にお話しを伺うことになるが、この数字に専門医も納得していただけるのではないかと思っている。今年7月にはHbA1cが6だったが、以後は低下傾向ですべて6以下である。一般的に糖尿病と見做されるのは6.5以上である。あまり油断せずに、この数値が維持されるよう取り組んでいきたいと思う。

 さて、このところパレスチナでは、イスラエル軍がハマスの本拠を壊滅させると宣言した通り、連日病院を含むガザ地区で激しい銃撃を加えて、子どもを含め大勢の犠牲者が生まれている。中でも医療施設を攻撃したために、病院の医療器具が破壊され、生まれたばかりの赤ちゃんや負傷者への充分な治療が出来ない状態である。

 昨日国連安全保障理事会が緊急会合を開き、イスラエルとハマス双方に「人道的休止」を求める決議を採択した。これまでの常任理事国の意見の食い違いにより、折角結論が出ても、一部の常任理事国の反対により、多くの一時停戦や休戦結論が否決されている。実に常任理事国の反対によりこれまで4度も実行されていないのである。このため国連の機能不全が問題になっていたところである。昨日の会合では、拒否権が認められておらず、法的拘束力がある。アメリカ、イギリスは、ロシアは棄権したが、日中仏など12か国の賛成により、初めてガザ地区の「人道的休止」が採択された。これで「人道的休止」が実際に行われる筈であり、やれやれである。アメリカやイギリスが棄権したのは、この決議案にはハマスを非難する言葉がないことに不満があるようだし、ロシアは停戦という言葉がないから賛成しなかった。

 ところが「人道的休止」で一応停戦が成立しようというのに、当事国であるイスラエルが反発し、何の意味もないとして傲慢にもこの国連決議を無視してハマス掃討軍事作戦を継続すると公言している有様である。イスラエルは本気でパレスチナ、その実験を握っているハマスを完膚なきまでに掃討するつもりなのだ。

 イスラエルが、これほどアラブ民族のパレスチナ人を排除しようというのは、国の立地が影響していることもある。西側は地中海に面して開けているとは言え、北はレバノン、東はヨルダン、南はサウジアラビアとエジプトなどアラブ諸国に取り囲まれ、更にその背後には、シリア、トルコ、イラン等々が目を凝らして注目している。いつも圧迫感を抱きながら生活して、いつ彼らが潜入してくるか不安でならない。これがイスラエル国民の根底にある。その辺りの恐怖心や不安感を取り除くことが出来ないと今の状態がいつまでも続くのではないかと気になっている。

2023年11月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com