2384.2013年11月22日(金) ケネディ大統領暗殺から半世紀

 メディアでは、3日前に来日されたアメリカのキャロライン・ケネディ新駐日大使の話題で持ちきりである。確かにケネディ家のセレブとしての華やかな存在感とそのネームバリューは抜群であり、メディアが血眼になって追い回すのも無理はない。宮中で天皇に信任状を手渡したり、その際馬車に乗って皇居へ向かったり、昨日は安倍首相と会見し昼食会をともにしたり、横田米軍基地を訪れたこと等々、後から後から熱い視線が向けられている。当分ケネディ・フィーバーは止むことはなさそうだ。

 50年前の今日父親のケネディ大統領はアメリカ・ダラスで凶弾に倒れて43歳の若さで亡くなった。当時社会人1年生だったが、市内をパレード中の現職大統領を白昼銃で射殺するという荒っぽいニュースにショックを受けたことをまざまざと思い出す。

 あれから12年後の1975年6月ルイジアナ州シュリーブポートで開催された「アメリカ自然食品協会全米大会」に日本からただ1人参加した後、ダラスを訪れ大統領の暗殺現場と、犯人と見られたオズワルドが潜み銃を撃ったとされた近くの教科書販売会社倉庫の建物内のケネディ博物館を見学した。その内部に展示されている模型セットにひどく驚いたことを思い出す。模型の街、模型自動車、人形を巧みに組み合わせ、ケネディ暗殺のシーンを見せてくれたのだ。特に、オープン・カー上の大統領が撃たれてうつぶせになり、そのオープン・カーが急速にスピードを上げて走り去る動画もどきのシナリオには唖然とさせられたものだ。しかも、大統領の隣席にいたジャクリーヌ夫人が夫の上に覆いかぶさるシーンなんか少しやり過ぎではないかと、アメリカ人の感覚に違和感を感じたものである。

 とにかく事件発生から半世紀が経過し、人形芝居を見てから38年の月日があっという間に過ぎ去った。

 いまその悲劇の主人公の遺児が、よりによって日本でアメリカの国家的業務にトップとして居合わせることになろうとは思いも寄らないことだった。

 日米間の外交は緊密な中にもかつては考えられなかった複雑な問題を抱えている。TPP問題しかり、普天間基地移設問題しかりである。初めての女性大使ケネディ氏の外交、政治手腕は未知数と見られているようだが、弁護士としての実績を生かした活躍を期待したいと思っている。

2013年11月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com