5652.2023年2月10日(金) セルビア大使館でクラシックの夕べを鑑賞

 期待して待っていたセルビア大使館の「クラシックの夕」に出かけた。JR品川駅で待ち合わせたゼミの友人と大学後輩の友人夫妻と待ち合わせしていた。昨日来メディアでもしきりに都内の積雪を懸念していることを伝えていた。朝からボチボチ降っていた雪も、幸い午後には雨になった。外はかなり寒いのと、雪が凍って滑らないよう気を付けて歩いていた。思わぬトラブルがあった。友人の奥さんが大使館のごく手前の上り坂で転倒し、顔面を強く打ってしまった。立たせてもどうもふらついているような気がしたところ、夫が心配なのでこのまま帰ると言い、残念だが、諦めてUターンした。4人が2人になってしまったが、止むを得ない。

 大使館に着いたら、もう受付が始まっていてゼミの友人とそそくさとそれほど広くない演奏会場へ入った。多分普段は会議室用とか、イベント用に使用される部屋だろう。予定通り午後7時にアレクサンドル・コヴァチュ大使の挨拶に続いて、ヴァイオリニスト豊嶋めぐみさんとピアニスト今井美子さんの二重奏で始まった。大使席の真後ろに着席していたが、やはり生の楽器の音色はテレビで聴くのとは違って胸に迫るような感じである。演奏曲はすべて知らない曲ばかりだったが、生の演奏に触れられたということと、知り合いの豊嶋さんがずっと出ずっぱりで素晴らしい演奏をしてくれたことが、とにかく良かった。友人の奥さんの傷の具合と経過が少々気がかりである。

 さて、防衛費を自民党が一方的に大幅に増やすことを決めたことを議論せずに、国会では財源をどうするか、他の経費を充てるが、増税するかを議論しているが、本末転倒であることは誰しも分かっている。だが、いつの間にか防衛費の増額は中国の覇権主義を考えれば当然との論理から規定事実化されている。アメリカとの約束と言いつつ、日本は防衛力の強化を進めているが、これとて専守防衛どころか日本国憲法に違反するような強引さである。安保3文書で敵基地攻撃能力の保有を打ち出し、国家防衛戦略では自衛隊司令部などの地下化を進める方針のようだ。いつそんなことを、誰の了解を得て決めたのか。防衛省の先走りにも困ったものだが、いつの間にやら沖縄では自衛隊施設の地下化計画が進められようとしている。

 それにしても安倍政権以来、野党の力不足から与党自民党はやりたい放題の有様で、事前に事象を国会や国民に提示し、その上で説明するという基本的な言動を行っていない。今沖縄で行われようとしている自衛隊施設の地下化は、防衛予算の増額、敵基地攻撃と続く、自民党の独り相撲であるが、いずれも国民にしわ寄せが来るにも拘わらず、国民や沖縄県人には説明しない。すでに2022~24年度に陸上自衛隊石垣駐屯地など10か所で地下化を進める計画であるが、24年度以降に海上自衛隊の施設の地下化を決めている。

 これらの計画によって施設周辺の安全が脅かされることになる。一旦敵が攻めてきたら自衛隊は、地下に逃げ込むことが出来るが、沖縄県人は逃げ場がないではないか。つまり、急場になれば政府、自衛隊は国民を見捨てるということになる。この地下化に対して公に反対を唱えているのは、共産党だけである。なぜ、他の野党やメディアはこの沖縄棄民政策に反対の声をあげないのか。戦争を知らない世代ばかりが、働き場所にいるからだろうか。

2023年2月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com