5651.2023年2月9日(木) トルコ地震の被害が急激に拡大

 トルコの地震が隣国シリアを含めて、生存率が急激に下がると言われる発生後72時間を過ぎ、すでに犠牲者の数は1万5千人を超えた。私も1999年8月17日に被災した、20世紀で最大級の犠牲者を出したイズミット地震が、死者17,262人、負傷者43,953人だったが、間もなくこれを追い越す勢いである。

 被災地の外は気温零下で雪も見られる。この厳しい寒さの中を、また崩落した石などの傍のテントの中で人々は助けを求めている。イズミット地震の際にも感じたことだが、建造物が随分簡単に倒壊している。これでは中にいた人は助からないだろうと想像される。こうも簡単にビルが崩壊するのはパンケーキクラッシュと呼ばれ、上部から地上1階まで真下に一気に崩れ落ちる形だが、トルコ人の建築基準が甘いのではないかとの指摘がある。実際には建築基準は日本とトルコは同じようだが、トルコ人はそれをきちんと守らない場合が多く、建築基準を満たしていない建物が多いようだ。これでは、地震の多いトルコでは危険極まりない。今後復旧するまでにどのくらいの時間と経費がかかるのだろうか。日本をはじめ、各国から救援物資が送られ救援隊が駆けつけている。

 さて、明日は南岸低気圧の影響で、関東甲信地方では山沿いを中心に大雪となる恐れがあり、国土交通省・気象庁は不要不急の外出は控えるよう呼び掛けている。東京23区でも3cmほどの積雪が見込まれている。雪に弱い東京のため、交通障害を警戒して鉄道会社では時間の余裕を持って出かけるようお願いしたり、高速道路の予防閉鎖を検討しているというから随分用心深いものだ。

 生憎と言うべきか、偶々明日は駐日セルビア大使館でクラシック音楽の夕べが開かれ、楽しみにしている。セルビア在住で知人のヴァイオリニスト豊嶋めぐみさんが、友人のピアニストとともに大使主催の演奏会を催してくれ、それに招かれたのである。友人3人と鑑賞に出かける予定であるが、明日の天候が雪と予報されてからやや気がかりである。それを心配されたのか豊嶋さんからメールを送ってこられた。それはそれとして、以前から楽しみにしていたことでもあり、ヴァイオリンとピアノの合奏を楽しみにしている。奇縁なことに女性大使のアレクサンドラ・コヴァチュ大使は、ベオグラードにいる友人山崎洋さんの奥さんがベオグラード大学で日本語を教えていた時の教え子だったこともあり、日本語が堪能で明日豊嶋さんの仲介で拙著「八十冒険爺の言いたい放題」に署名して差し上げる約束をしている。積雪は気になるが、音楽会は大いに楽しんできたい。

2023年2月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com