5649.2023年2月7日(火) トルコ大地震発生と小学校同級生の訃報

 また、トルコで大地震が起きた。この国は日本と同様地下には、アジア・プレートとユーラシア・プレートの境界線があるため、大きな地震が起こりやすい。1999年夏トルコを訪れ、チャナッカレに滞在した8月17日の真夜中にM7.6のイズミット大地震に遭遇した。ホテルで就寝中だったが、大きな揺れに起こされ、貴重品を持って階段を駆け下りた。私がそれまでに経験した中でも最大級の地震で、その後市内の荒れ方を見て哀れにも軒並み倒壊した建造物の脆弱さに驚いたことが強く印象に残っている。

 昨日未明にトルコ南部からシリア北東部一帯にかけて起きたその地震は、M7.8 を示した。イズミット地震より更に強大だったことが分かる。被害も甚大で、時間の経過とともに犠牲者も増えている。夕刻には5千人を超える犠牲者が出ているという。イズミット地震より震度が大きいことを考えると、今後1万7千人以上の犠牲者が出たイズミット地震より多くの犠牲者が出てくる可能性がある。

 トルコの大地震にトルコの人々に同情していた時、小学校のクラス会の幹事役から電話で女子同級生が亡くなったことを知らせてくれた。彼女は、毎回クラス会に積極的に出席し、皆にも声をかけクラス会が続けられるよう貢献してくれたひとりである。コロナ前の2019年のクラス会を最後にそれは途絶えているが、その直前までご主人ともども中華料理店を経営していたので、今度会ったらうまいタイミングでコロナ前に止めて良かったねと声をかけてあげようと思っていた。

 卒業した千葉市立幕張小学校は、一昨年創立150周年を迎えて、学校側から創立150周年記念号を発行するので、当時の町や学校、友だちなどの思い出を書いて欲しいと依頼され、学校の印象と恩師の思い出について書き寄稿した。5年生時に房州の勝山小学校から転入した時、素晴らしい終生の恩師に出会った。恩師は、生徒に愛情を籠めた授業はもとより、課外活動でも熱心に指導してくれた。校外で俳句を作ったことや版画の作成、手紙を書くことの大切さ、本を読むクセをつけることなどを話してくれ、それらは私の人生にとっても大きな力となり終生財産となった。歌舞伎もご一緒に鑑賞したことがありお亡くなりになるまで、交流を続けた。今著述業として拙いなりにも何とかやって行けるのは、この幕張小恩師のお陰であると思っている。

 卒業後も幹事役がよく面倒をみてくれ、クラス会も70年に亘り続いている。しかし、寄る年波ですでに他界した友人や、遠方に住んでいたり、健康面の理由でクラス会も年々参加者が減り、寂しくなる一方だった。中でも女性陣の中でリーダーシップを取っていた彼女が旅立つとは思ってもいなかった。ただ、コロナ禍の最近3年間ほどは年賀状を送れども彼女から受け取ることがなかったことと、拙著を何冊か送っても何の知らせもなかったので、健康を害しているのではないかと気にはなっていた。

 すでに葬儀は済ませたようなので、クラス仲間ともども彼女とお別れをしに千葉市内の自宅へ来週お邪魔することになった。お転婆娘だった彼女もついに天に召されてしまった。ご冥福をお祈りしている。また、寂しくなる。合掌

2023年2月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com