5635.2023年1月24日(火) アメリカ人は成すべきことをやろうとしない。

 この2、3日気象庁は、今年一番の寒波が襲来するということで、度々記者会見を開いて最新情報を流している。東京都内では今朝はポツポツ小雨が降っていたが、午後から若干暖かくなりウォーキングに出かけた。3時の気温が11.8℃だった東京の気温が全国でも一番暖かく、正午には横殴りの雪が吹き付けていた鹿児島市内ですら3時には10.5℃だった。この寒波により明朝都内では零下3℃を記録して初雪が降る可能性があるという。

 それにしても豪雪地帯では、車の走行にも注意が必要であるし、歩行者も転倒しないよう気を付けなければいけない。道路上の除雪作業などで、雪の降らない地域に比べて余分な費用がかかる。豪雪地帯の人々は外出することもままならず、気を遣うことも多いことだろう。

 今中国では旧正月(春節)休暇中でコロナ禍の中でお祭り騒ぎのようだが、依りによってこの時期にアメリカ・カリフォルニア州モントレーのアジア系住民が多く住んでいる地域で、アジア系男性による無差別銃撃事件が起き11人もの犠牲者が出た。アメリカの銃による殺人事件は一向に収まる様子もなく、カリフォルニア州出身のカマラ・ハリス副大統領は、無謀な銃による暴力を終わらせなければならないと述べたようだが、議会として蛮行を終わらせる努力をしているのかどうか、極めて疑問である。というのは、このような残虐事件をなくすためには、銃の自由所持を規制すればよいだけの話である。ところが、アメリカ議会ではそれが出来ない。銃を製作する企業や関係者、銃愛好者が所属するライフル協会がアメリカ国内で大きな力を持ち、連邦政府や各自治体などに多額の寄付行為を行っているからである。上下院議員の中にも、ライフル協会の支援により当選している議員が少なからずいる。これでは、銃所持の規制を訴えたところで議会は動かず効果は上がらないだろう。

 そしてアメリカ人の心の中には、西部開拓時代の夢を今でも追いかけている人々が数多くいる。自らの身は自らの手で守るのが当然との考えが凝り固まっ人たちで、銃所持を規制することなく、銃の自由所持を認めるべきだとの考えが強いことである。従って、残忍な事件が発生する度に、一般庶民からは銃規制すべしとの声が上がるが所詮その場限りのものとなる。自由と民主主義の国を標榜し、誇りに思っているアメリカ人が、案外野蛮で世間知らずのうえに、自由や民主主義が分かっていないのである。

 州の保安官は、「何がうまくいっていないか検証する必要がある」とか、「明らかなのは現状がうまくいっていないということだ」と一向に改革出来ない現状に他人事のようなことを言っていたが、銃の所持さえ認めなければ、この種の事件は解決出来るということだ。このままなら、いつまで経っても不幸な事件は消えることはないだろう。分かっていてもやらない、やろうとしないのが、アメリカ人が他の国の人々に比べて最も劣るところである。猛省すべきではないか。

2023年1月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com