5477.2022年8月19日(金) コロナ感染者数、4週連続世界最多

 コロナ禍が第7波に突入してから一向に勢いが衰えない状態に、イライラしていたところ、昨今微増微減を繰り返していた新規感染者数が、昨日全国で一気に255,534人を数え、7月28日に233,094人を記録して以来8日ぶりに過去最多を記録した。ところが、それに追い打ちをかけるように、今日も26,1029人が感染し、2日連続で過去最多となった。

 世界保健機関(WHO)がまとめた14日までの1週間の感染状況によれば、何と日本の新規感染者数は4週連続で世界最多という高水準レベルにいる加えて死者数も1,600人を超え、アメリカに次ぐ世界で2番目の多さとなった。この好ましくない不名誉なニュースについては、日本のメディアはほとんど報道することはない。日本はワクチン接種も比較的行き届き、衛生面でも安心と思われているが、何故に世界で最悪という情けない感染状況になるのだろうか。現実にこの厳しい数字を突き付けられると対策としてどうしたら良いのか中々思いつかない。あの北朝鮮が、あっという間にコロナ・ゼロと発表したが、真偽のほどはともかく、あのファットマン金正恩さんにその極意を教えてもらいたいものである。所轄の厚生労働省は、一応出来ることには手を尽くしているように見えるが、この数字を見ると日本の防止対策はまだ甘いと言わざるを得ない。

 ただ、気になるのはこのままいつまでもコロナ禍現象が停滞していると、観光業を主に経済的なダメージが大きく、その厳しい防止対策と経済対策のバランスをどのように取るかが問われると言えよう。

 ひとつの例として、打撃を受けた観光業界の中でも、その影響が計数的にはっきり表れるインバウンド業界を見てみると、外国人観光客が日本にやって来なくなった現実が計数的にはっきりしている。かつて数多く訪れていた外国人観光客が今では減少したまま戻らない。ある程度予測していたが、予測以上に観光客が戻って来なかった。

 政府は6月に海外からの観光客の受け入れを条件付きで一部再開したが、思うようには入国者は伸びない。翌7月には、受け入れ再開の影響が反映されると見られていたが、コロナ前の2019年7月に比べると95.2%減っている。インバウンド業界は、2011年には外国人観光客は622万人だったが、以降右肩上がりに増え、19年には実に3,188万人にまで伸長した。それが昨21年は想像もしていなかった25万人にまで落ち込んだ。国交省は2030年には6千万人まで伸ばせると大きな期待を寄せていたが、それが暫く待てばその通り実現するのか、何とも言えない。

 旅行先として日本を選択してくれた外国人には、その夢を壊さずに何とかかつての期待を実現させてあげたいものである。今では取らぬ狸となってしまったかのように思えるが、日本のマーケット市場は、日本人の「おもてなし」の心とともに観光地には魅力が溢れており、必ず外国人にアピールするものと考えている。日本マーケットは外国人にも人気があり、今後コロナのような想定外の不運な事象さえなければ、旅行需要が衰えることはないと思うので、コロナ前の環境さえ取り戻せれば昔の夢を追うことは、必ずしも非現実的とは思えない。期して待ちたいと思う。

2022年8月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com