5378.2022年5月12日(木) コロナ禍に企業の営業実績も二極分化

 このところ消費者物価、特に日常生活用品、食料、電気・ガス料金の値上げが激しい。そこへ円安の加速もあり輸入品が値上げしている。庶民の生活は厳しくなる一方である。

 大手企業の中でもコロナ禍の影響をもろに受けた観光関連産業の航空、鉄道、ホテル、旅行業などは軒並み苦しい決算であるが、その一方で輸出に頼る製造業はホクホクのようである。このところ民間企業の2021年度決算報告が次々に発表されているが、大手商社の好決算に続いて製造業の中でも、ソニーが一昨日1兆円を超える利益を計上したと思ったら、昨日はトヨタが2.9兆円の利益を出した。その一方で、このところ上げ潮だったソフトバンクが、大きな赤字を計上したという。日立、パナソニック、三菱電機、富士通、NEC、オリンパスなどもそれぞれ好実績を残した。NTTも法人向けの事業が好調で、初めて1兆円の純利益を計上したそうだから、昨年度の会社経営は、コロナ禍により恩恵を受けた企業とそうでなかった企業が二極分化したようだ。

 財務省が今日発表したところによると昨年度の国際収支は、経常収支こそ対前年比▲22.3%の大幅な赤字だったが、全般的に12兆6千億円の黒字だった。

 9日ロシアの対独戦勝記念日に行われた軍事パレード以来、ロシアのプーチン大統領の目算や、ロシア国民の気持ちなどがメディアを通じてしばしば報道されている。ウクライナ戦線もロシアが攻撃を続けているが、開戦当時に比べて予想以上に苦戦しているらしい。その一方で、ウクライナへはアメリカやヨーロッパ各国から兵器など支援が続けられ、戦線を盛り返していると伝えられている。

 この戦争を終結させるためには、ロシアのプーチン大統領の思い切った決断が大事であるが、プーチンは自らを抹殺することになる終戦、否敗戦を絶対承認しないだろうと推測されている。そのプーチンにはまたもやスキャンダル紛いのプライバシーが暴露された。ごく最近愛人との間に子どもが生まれたという。元夫人との間に2女が、愛人と噂される元新体操女王のカバリワさんとの間に2人の子がいて、ここでもう1人隠し子が生れた。本人は私生活を公開しようとせず、懸命に隠し続けているが、一部に漏れてしまったようだ。

 更にプーチン側近の自殺が相次ぎ周辺は穏やかではない。国内の支持率は案出方法が疑問だが、80%を超えている。とにかくこの戦争はプーチンの腹ひとつで振り回されている。これから国際社会では戦争犯罪人としてその罪悪を糾弾されているプーチンが、複雑な空気をどのように感じて始末をつけるのか、当分鉄の男・スターリンを理想の人物と考えているプーチンの動きから目が離せない。

2022年5月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com