5368.2022年1月22日(土) 岸田首相、バイデン大統領初会談

 昨夜岸田首相は、首相就任後初めてアメリカのバイデン大統領とオンライン形式で会談した。岸田首相としては、首相就任後すぐにも渡米してバイデン大統領と対面で首脳会談を行うつもりだった。ところが、バイデン氏からのらりくらりと逃げられ、首脳会談をする気がないのではないかと訝った。バイデン氏が大統領に就任して以来ちょうど1年になったが、現在までのところ支持率がぱっとしない。ステートメントを発表する際でもパンチが効かず、迫力のない話しぶりには大丈夫かと心配するほどである。これという外交実績がなく、アメリカ国内もコロナ禍で気持ちが内に籠っていることもあると思う。与党民主党の一部国会議員からはダメ大統領と批判される有様である。

 これには昨年8月アフガニスタンから米軍軍隊を撤収させ、結果的にアフガンに自由のない非民主的なイスラム国家を、政権は再びタリバンに引き渡すなど国際社会へ疑問を与える対応を示してアメリカ国民のみならず、世界中に失望感を与えただけだった。とにかくあまり先見性の見えない内政、外交だとの印象を与えている。

 一方、菅前政権が不人気だったせいもあり、岸田政権の出足は比較的順調である。首相としては、ここで対米外交を通して日本の地位、立場を上げ、出来れば自らの存在感を高めようとの目論見が見える。そのファースト・ステップとしてオンライン会談を成立させた。

 冒頭岸田首相から防衛大綱の改定について説明し、防衛力強化を説明した。バイデン氏も日米安保条約に基づいてアメリカの日本防衛への関与を明言した。このことは安保条約改定の気持ちがないということであり、今しきりに日本国内で不平等であり、改定すべきであると批判が出ている日米地位協定の改定には、当分踏み込まないということだ。両首脳は今後日米の外務及び防衛担当閣僚による「経済版2+2」を立ち上げることで合意した。昨夜の会談は、今後両首脳の緊密な間柄へ向けた第一歩となったと見られている。

 今年度前半に首相は、バイデン大統領を日本に招いて両者の密接な関係を更に進めたい意向のようである。そして、来年日本が議長国を務める主要7カ国首脳会議(G7サミット)では、開催地は未定であるが、被爆地であり、岸田首相の出身地・広島で開かれる可能性が高い。首相はバイデン大統領にどこまで要望したのか、明確ではないが、各国の首脳に広島、出来れば長崎も訪れることによって被爆地の現実を見てもらいたい意向のようである。これから岸田外交が世界で日本の存在感をどうアピールしていくことが出来るのか、注目したいと思う。

 外出を控えているが、今日は糖尿病クリニックへ定期健診に出かけた。最近基準値HbA1cが安定しているが、今日も6.3だった。まずまずである。ついては、今月7日の大雪が降ったのを最後に天候は快晴続きで、ついに我が家の庭も苔にひび割れが見えて来た。昨夏以来庭の樹木に放水したことはなかったが、午後久しぶりにホースを持ち出して30分ばかり存分に木々に散水した。ひび割れた苔も心なしか水分を吸い込み生き返ったようだ。これで自分自身の気持ちも少しすっきりした。

 最後に、気になっているコロナは、今日東京都でついに1万人を超える12,227人の新規感染者が出て4日連続で過去最多となった。全国で30都道府県が過去最多を記録した。全国的にも初めて5万人を超え、過去最多の54,576人となった。コロナ禍や「どこまで続くぬかるみぞ」。

2022年1月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com