5353.2022年1月7日(金) 白銀の中を東急が運賃値上げを申請

 今朝いつもより1時間早く起きて雨戸を開けた途端、目に雪景色が飛び込んできた。昨晩降り積もった雪は10㎝だったという。庭の松、梅、槙の木々の枝葉に乗っている分厚い積雪には風情がある。妻が東京医療センターで一昨日手術を終えて今日退院するので、迎えにバス停まで歩いて行ったが、途中で2度ほど転びそうになった。この降り積もった雪は、昨日と変わった日差しの強い青空の下で午後には大分溶けてしまった。昨夜はテレビでも雪の中を家路へ向かう人々が足元に気を付けたおどおどした歩きっぷりを紹介していたのが、申し訳ないが少々ユーモラスだった。都内は今冬最低の▲3℃を記録して、交通事故も多発し高速道路もあちこちで閉鎖された。

 東京医療センターの6階から目の前に駒澤陸上競技場が見え、その遥か後方正面に白雪の富士山がくっきりと見える。今年初めて見た富士山だった。いつ見ても何とも清々しい日本一の山である。

 妻は退院こそ出来たが、まだ患部に痛みが残っているようで、何事をやるにも億劫そうで、辛そうである。まだ数日この状態だとすると私自身の食事は自分でコックしなければいけないなと思っている。

 さて、今日のニュースでびっくりさせられたのは、東急が2023年3月から17年ぶりに12.9%の初乗り運賃値上げを国土交通省へ申請したことである。鉄道各社はコロナ禍の影響を受けてどこも厳しい経営を迫られているが、遂にここまで来たかと思わせられたところである。17年間に亘って主要財源である運賃の値上げを行わなかったのは、毎年乗客が増え、固定財源は固く、極端に言えば、あまり経営努力をせずとも経営は安定していたからである。ところが、2020年4~12月期の営業成績を鉄道25社で調べて見ると、黒字経営会社は関西の南海、神戸、山陽、京阪の4社だけで他のJRを含む21社は全て赤字である。その中で東急はグループ企業の東急ハンズを売却するなどしてグループ全体としても思わしくなく18位にあり、23位以下は、全てJRの東海、西日本、東日本である。

 このままコロナ禍が続けば、東急に続いて鉄道各社が運賃値上げを申請することだろう。今までの鉄道運賃は、他の物価に比較して幾分安価だった。だが、この東急の値上げをきっかけに各社が右へ倣えなら、今後の鉄道運賃は通常の物価よりも高い物となる可能性がある。市街地に住んだら鉄道を利用しないわけには行かない。その意味でも1日も早くコロナを終息させることである。

 沖縄をはじめ、在日米軍基地周辺ではかなりコロナが蔓延している。アメリカは世界で一番コロナ感染者が多いにも拘らず、さほど危機感を抱かない国民は、外国の自国基地のコロナについても、やや無神経なところがある。玉城デニー・沖縄県知事の厳しい要望、及び県民の対米基地感について、在日アメリカ軍司令官は、基地内の警戒レベルを引き上げ、兵士に基地の外でのマスク着用を義務付けたと発表したが、こんな生易しい感覚では、鉄道運賃値上げへの勢いは止まらないだろう。

2022年1月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com