5265.2021年10月11日(月) NHKから首を傾げる回答

 去る7日の本ブログに「メディアはなぜ質問に応えないのか」とイスラエルの首都に関するNHKへの質問について、NHKからなしのつぶてだった件を取り上げたところ、今日になってそのNHKから漸くメール回答が届いた。

 NHKはイスラエルの首都についてこう説明している。

 「エルサレムについては、ご指摘の通り、イスラエルやアメリカなどが『首都』としていますが、日本を含むほとんどの国からは『首都』とは認定されていませんのでNHKでも、エルサレムを『首都』とは表現していません。一方、日本を含むほとんどの国はテルアビブに大使館を置いていますが、テルアビブをイスラエルの『首都』と認定しているということではありません。NHKではテルアビブを『イスラエル最大の都市』『イスラエルの商業都市』などと表現しています」。

 一通り応えているようだが、エルサレムを首都とは表現していませんという回答は、私には信じられない。エルサレムが首都とはっきりこの耳で聞いたように思う。また、「テルアビブをイスラエルの『首都』と認定しているということではありません。NHKではテルアビブを『イスラエル最大の都市』『イスラエルの商業都市』などと表現しています」と言っている。しかし、NHKの言い分が逃げ口上であることは明らかである。国連もテルアビブをイスラエルの首都と認めているし、ネットで調べても首都はテルアビブとされている。NHKの言い分では、イスラエルには首都が存在しないということになるではないか。NHKの言葉の魔術師ぶりには恐れ入るが、これだから逆に、大事な情報は耳をそばだてて聞き漏らさないようにしなければいけないという忠告になるのだろうか。またもやNHKには失望させられたということである。

 さて、ブランド総合研究所というところが公表している、47都道府県の魅力度ランキングというユニークなリストがある。それによると今年の魅力的な都道府県のトップは、13年連続で北海道である。続いて、京都、沖縄、東京、大阪が上位5番に入る。近年気になっていた茨城県、昨年漸く7年連続最下位から抜け出し42位とランクアップしたが、僅か1年で今年再びビリに舞い戻ってしまった。どうしてこうなるのか、はっきりとは分からないが、人気都市は、やはり観光地に恵まれたところや、大都市が有利ということのようだ。

 これはこのランキングとはまったく関係のないことであるが、旅行会社へ勤めていたころ、20年近くに亘り旧文部省の教員海外視察研修団業務に携わっていたことがある。全国単位の長期団9団、都道府県単位の7都県短期団12に添乗員としてお供したことがある。不思議なことにどういうわけか、お世話した県は、偶々この魅力度リストの下位の県が多かった。いずれの団も参加した先生方は明るく、魅力度では決して他県の先生にひけを取るようなことはなかったが、なぜかリストの順位は低いのだ。ランキング表を眺めて当時を回想すると懐かしい。例えば、私がお供した研修団は、3位東京は佳しとして、13位兵庫県団、25位山梨県団、39位福井県団、44位群馬県団、45位埼玉県団、47位茨城県団と揃って下位の県という具合である。茨城県の先生方とは、帰国後もしばしば懇親会に出席させてもらって現在も交流を続けている。茨城県団とは5度も欧米の教育視察、学校を見学に出かけている。何となく寂しい気持ちがする。これは茨城県団に付き添った添乗員の私にも魅力がなかったということになるのだろうか

2021年10月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com