5233.2021年9月9日(木) 小学生時代を過ごした台風禍の鋸南町

 今日は中国由来の「長陽の節句」である。普段お世話になっている、近所の小中陽太郎さんが、今日87歳の誕生日を迎えられた。午後ご自宅へお電話してお祝いの言葉を伝え、いろいろお話しすることが出来た。健康面では特に問題はないと仰っていたので、ホッとした。新型コロナウィルスが収束したら一杯やりましょうという前向きな言葉で話を終えた。

 2年前の今日は、台風15号が襲来して関東南部、特に千葉県南房総地方では甚大な被害を被った。中でも最大の被災地は、小学校低学年時に過ごした勝山町(現鋸南町)だった。テレビで当日の映像を観る度に胸が痛んだ。懐かしさもあって落ち着いたころにぶらっと住んでいた旧社宅辺りを訪れて昔を偲んでみたいと考えていた。ところが、その後コロナが流行して訪れる機会がないまま今日に至った。今朝テレビで街の空中写真を放映していたが、風景があまりピンと来ない。まるで他所の町のようだ。大きな街ではなかったので、もう少し面影が残っていても良さそうな筈だが、思い出すような場面が画像上現れなかった。レポートでは、復興がまだ充分ではないようなことを伝えていた。少年の日の懐旧の想いは、まだ当分先伸ばしになりそうだ。

 ひとつレポートで気になったのは、破壊されたままになっている家屋でも、固定資産税がかかり、家屋を処分して整地した状態にすると固定資産税は4倍にもなるということだった。これではこの後の計画が立たなかったら、そのままに手を付けずに放置する所有者が多いのではないかと感じたことである。

 さて、自民党の次期総裁選が迫っている中で、昨日高市早苗・前総務相が正式に立候補を表明した。記者会見で靖国神社へ参拝することを問われて、個人的に参拝するのは個人の権利で自由であり、傍からとやかく言われる筋合いではないというような主旨のことを述べていたが、靖国神社には太平洋戦争のA級戦犯が祀られていることは当然知っている筈であり、それこそが靖国参拝問題として取り沙汰されるのである。大臣も務めた人がこんなことを知らない筈がない。このような安易な物言いをするようでは、とても総裁、総理にはなってもらいたくない。情けない限りだ。

 また、立候補を表明していないが、近々正式に表明するであろう河野太郎・行革担当相は、これまで脱原発を唱えていたが、昨日の話では明らかにトーンダウンしていた。現状はともかくいずれ脱原発となるような言い回しである。反原発、或いはすぐにも脱原発を言えば、自民党内では反発を招くことが予想されるところから、ここは一歩退いたフリをしたというところであろうか。

 高市氏にしても、河野氏にしても考え違いをしていたり、その場しのぎをしているようで狡いとしか言いようがない。持論なら持論として堂々披歴して質問にも答えるのが、総裁総理になろうとする政治家が心得るべきことではないか。2人ともに苦労知らずのまま今日に至った人という印象が強い。苦労を知らない人物が、政治の場では一番ネックになるのだが、最近はそういう政治家が多くなった。将来を考えると暗然とさせられる。

2021年9月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com