5231.2021年9月7日(火) 拙著最新刊、重版出版

 昨日の慶應病院に引き続き、今朝は近くの国立東京医療センターへ定期健診に出かけた。軽度のリューマチ治療のフォローである。毎度採血して知るCRPとHbA1cは、前者が0.11で先月の0.08に比べれば上がっているが、糖尿病の目安である後者は、先月と変わらず6.9だった。医師の話では、数値的には大きく改善してはいないが、全般的には良好ということから服用薬のプレドニンを8㎎から、7㎎に減らすということになった。今月末にもう1度検査して今後の凡その処置を判断されるのではないかと考えている。

 さて、今日漸く近著「八十冒険爺の言いたい放題」の重版本を出版社から送ってきた。初版ではかなり誤植が見られ恥ずかしく思っていたが、重版に向けてかなり文章を訂正したので、ざっと目を通したところ不自然さが消え、これからは胸を張ってPR出来る。

 内容について一般的にドキュメント書でもアフガニスタンやミヤンマーに関しては、深く掘り下げて書かれたものはほとんど目にしない。それが僭越ではあるが、本書が一定の評価を得て、販促効果を上げた一因ではないかと考えている。

 そのアフガンの様子がこの数日どうも怪しげな雰囲気になってきた。タリバン№2の仲介によって、隣のイスラム国パキスタンのイムラン・カーン首相が中国の王毅外相と会談したとの情報が伝えられた。それはパキスタンがかねてよりインドとの対立からインドと関係良からぬ中国へ接近していると言われている。だが、中国はイスラム系の新疆自治区のウィグル族を抑圧して国際社会から非難されている事実がある。その中国へ何故にパキスタンとタリバンが接近するのだろうか、不明である。むしろ中国が、アフガンへの進出を画策しているからではないだろうか。中国はどうもアフガンの銅山に目をつけているようだ。「一帯一路」政策に見られるように、中国が途上国へ進出するのは経済的な利権を得るためであることは明白である。完全な政治の体裁を整えていないアフガンが、今望むのは経済的な支援である。そこに中国は的を絞っている。タリバンがこれから如何なる外交政策を取るのか分からないが、アフガンがもう少し国家の体制を整備したうえで、民主国家として歩むことを願うばかりである。

 今晩のNHK「クローズアップ現代+」に「緊迫のアフガニスタン最新報告」の副題で最近のアフガンの後ろ向きな政治をアピールしていた。女性人権活動家は、外出する際は、無事に帰宅出来ないのではないかと不安になると訴えていた。タリバンがいう「イスラムの原理の許す範囲内で女性の権利を尊重する」との言葉は、ほとんど信用できない。20年間に80万人の兵士をアフガンに送り込んだアメリカが、タリバンという政治的基盤のない政権を復権させたことは、アフガンを益々非人権的な国家へ追い込むことになるのではないだろうか。

2021年9月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com