5155.2021年6月23日(水) 「言論弾圧」、中国が信用出来ない。

 昨日、香港当局は香港国家安全維持法に違反したとして、社会派新聞社「リンゴ日報」に強制捜索して幹部4名を検挙し、書類、備品などを押収し資金も凍結した。会社側は凍結解除を訴えたが、受け入れられず運営資金難から26日「リンゴ日報」紙は発行を停止することになった。廃刊である。明らかに民主化の締め付けであり、自由と言論の弾圧である。

 中国政府は、イギリスとの「香港1国2制度」の返還時の約束を一方的に破棄し、民主社会へ中国共産党が土足で入り込み、民主化と自由を弾圧している。これほど傲慢な中国の行動を果たしていつ、どうやってストップさせることが出来るのだろうか。

 最近中国から入って来るニュースは信用し難くとても信じられない。以前にも本ブログに取り上げたが、アメリカの名門医大ジョンズ・ホプキンズ大学が連日発表している新型コロナウィルスの世界の感染者数と死者数の内、中国の数字はもう何か月も変動がなく、世界中でそれらが毎日増え続ける中であまりにも異常である。世界のコロナ防止の観点、また世界の保健衛生上も悪影響を与えている。中国の提供する数字が信用出来ないとするなら、国際社会にとっても極めて大きな問題であり、中国はその事実に対して真摯に責任を感じるべきである。中国が何故正しい感染者数を公表しないのか、国内によほど気まずい問題でもあるのか、とても理解出来ない。しかし、今世界を惑わせているコロナの発生地は中国武漢であることは周知の事実であり、その点を考えれば、率先して正確な数値を提供する責任がある。

 ごく最近その中国の深圳空港でコロナ化の影響により、空港及び出店舗が一斉に閉鎖され、人っ子ひとり立ち入り出来ず消毒する騒ぎになった。この消毒騒ぎにも拘わらず、中国が発表する自国のコロナ感染者数には変動がない。

 その他にも中国の理解出来ない事象がいくつもある。最近注目されたのは、馬祖諸島周辺海域における砂の採取である。中国の砂の採取は、農村の都市化もありビル建設ラッシュとなったことが原因である。その影響で最近3年間の中国の砂の採取量は、アメリカの過去百年間の量とほぼ同じと言われている。それほど中国では建築でコンクリートに使用する砂利の分量が急速に増えたのだ。中国は以前には長江川底の砂を採取していたが、そのせいで台風や洪水によって川が氾濫するようになり堤防や橋脚を破壊してしまった。そこで川から採取するのを止めて海洋から採取するようになった。しかし、馬祖諸島は目の前の台湾との軋轢の場ともなる。加えて地球上から砂を減らすことは野鳥類の生存など自然環境保護の面で好ましくないとされている。中国はこのまま媽祖諸島海域で砂を採取し続けるのだろうか。

 来月23日に結党百周年を迎える中国共産党は、苦難の結党時代から発展した現在をアピールしようとしているようだが、これだけ世界中に迷惑をかけるようだとその将来も危ういのではないかと懸念している。

 他国の事情を一切配慮せず、自国の都合だけでゴーイング・マイウェイを貫く現在の中国政府の強引なパフォーマンスは、世界のあちこちで軋轢を生み顰蹙を買っている。

 さて、今日は沖縄「慰霊の日」でもある。戦後76年が経ち糸満市摩文仁の平和祈念公園で、沖縄全戦没者追悼式が行われたが、今年は新型コロナウィルスの影響により、例年8千人の参列者を30人程度に限定した。日本人にとっては忘れてはならない1日である。

 今日で東京オリンピック開催まであと30日に迫った。奇しくも今日6月23日は、「オリンピック・デー」である。1894年6月23日にIOCが創設されたことを記念して、1948年にIOCが決定した。6月はこれと言う特別な祝祭日、記念日はないが、よく目を凝らせば案外見過ごしそうな記念日があるものだ。

2021年6月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com