5132.2021年5月31日(月) テニスの大坂選手、記者会見拒否で罰金

 現在パリで行われているテニスの4大トーナメントのひとつ・全仏オープンで、物議を醸し注目の話題になっていることがある。すでに全米2度、全豪オープンを制覇して、昨年度世界の全女子スポーツ選手の中で最も稼いだ選手とされた大坂なおみ選手の言動である。全仏オープン戦前に試合後の記者会見を行うことを拒否すると述べていたが、実際昨日1回戦を勝った後の記者会見を行わなかった。しかし、大会主催者から記者会見に出席しないことは大会規定に違反するとして、約165万円の罰金を科せられることになった。

 これまで大坂選手は、感情的になりやすく、コート内でラケットを叩きつけるようないらついた行動をして顰蹙を買ったことがしばしばあったが、昨年アメリカ国内で黒人差別反対運動が起きた際には、反対運動を力づける衝撃的な発言をして広く共感を得たこともあった。

 翻って今回の記者会見拒否はどうだろうか。同じプロ選手の中には、部分的に共鳴する選手もいるが、概して賛同の声は少ないようだ。ツィッターで、「これまで記者会見に参加したり見たりし、アスリートの心の健康状態が無視されていると感じた。自分を疑うような人の前には出たくない」と一方的な言い分を述べている。主に負けた試合の後の記者会見における落ち込んだ状態で聴かれたくない気持ちにも拘わらず、心の中にまでずかずか入り込んでくる意地悪な質問が許せないとの心情のようだ。

 元来わがままで感情の起伏が激しい性格であるが故に、彼女は試合後の記者会見ではテニスファンが知りたい質問を避けようとすることが問題であり、主催者はそのため試合後の記者会見を義務付けている。大坂選手は若くして世界的一流選手になって有頂天になっているせいもあり、その言動は理解出来ないこともないが、少し身勝手過ぎるように思う。大会関係者は、もしこのまま次の試合でも記者会見を拒否した場合は、違反行為として大会から出場停止を命じられ、4大大会への出場も認められない可能性もあるという。

 スポーツファンから強く期待された日本人選手がこのように場外で問題を引き起こし、退場するようなことはとても残念なことである。大坂選手の周囲には、社会的常識とか、モラル、行動規範のような社会人として世渡りをするうえで必要なことを教え諭すコーチがいないようだが、まだ若い折角の才能をこのまま散らしてしまうのは実に惜しい。何とか大会主催者と大坂選手の間を取りなすことによって、彼女が世界のテニス界から姿を消してしまうことのないよう願っている。

 さて、昨日新型コロナウィルス感染防止のためのワクチン接種1回目を受けたばかりだが、妻が今日皮膚科で腹と背中に腫れた炎症に関してワクチン接種の是非について尋ねたところ、医師から当分接種は控えた方が無難とのアドバイスをいただいたという。そこで残念だったが、妻は直ちに世田谷区に電話で予約をキャンセルした。折角予約をしながら止めて次の機会にトライすることになった。妻は次回の接種予約を現在の腫れものの様子を見ながら受けることになったわけだが、大分遅くなりそうだ。

2021年5月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com