4934.2020年11月14日(土) アメリカ大統領決定、就任までの複雑な決まり

 このところ体重がやや増えつつあった。と言っても1~1.5㎏程度であるが、ひょっとすると糖尿病の指標であるヘモグロビン(HbA1c)も上がっているのではないかと気になっていた。今日平常通り月一でクリニックで診てもらったところ、いつも通りで順調だと言われてホッとした。このHbA1cも今年2月に初めて糖尿病と診断された時は、11.3だったが、その後徐々に下がり出し、3月には10を割って9.6となり、5月には6.4となった。以降6.2~6.4を上下して半月以上6.5以下を安定的にキープしている。医師からは甘い物を食べているわけでもないので、現在の食事療法を続けていけば大丈夫でしょうと励まされた。油断しないよう今まで通りウォーキングを続けようと考えている。

 さて、アメリカの大統領選挙では先日バイデン前副大統領が勝利宣言を行ったが、選挙に不正があったとしてトランプ大統領はこれを認めていない。開票が遅れていたアリゾナ州で12日バイデン氏の勝利が確実になって11人の選挙人を獲得し、合せて290人となった。そして、昨13日ノースカロライナ州で、トランプ氏が勝って15人の選挙人を獲得したとABCが伝えた。ところが、同日バイデン氏がジョージア州で勝ち、これでバイデン氏は306人、トランプ氏が232人となった。これにより全州で大勢が判明し、バイデン氏が過半数の270人を遥かにオーバーしたので、すでにバイデン氏が勝利宣言したのも理のあるところだ。だが、このジョージア州の開票結果にも問題が残されているという。2人の得票率の差が僅かに0.3%のため州法の規定により再集計が始まって、正式な決定ではないという。何とも面倒くさいことである。

 それにしても今以てトランプ氏は、証拠もなしにバイデン氏側に不正があったとして敗北宣言をしていない。このため通常ならそろそろ次政権への引継ぎを開始するところだが、それが出来ない。与党の共和党内からも政権移行が円滑に出来ないと懸念の声が上がり始めている。トランプ氏が敗北を認めないことから、政権移行チームに必要な資金などを提供する「一般調達局」がバイデン氏陣営へ支援出来ない。このため政権移行の遅れは、国家安全保障にリスクをもたらし、特にパンデミックの今ではなおさらだと選挙の不正を主張するトランプ大統領へ批判が高まっている。

 だが、政権移行の過程でアメリカの制度はまだ他に問題がある。現状では12月14日に各州の選挙人が投票し、それが何と来年1月6日に開票され、バイデン氏の大統領就任がそこで正式に決定するのだという。どうしてすぐ、つまり翌15日に開票しないのだろう。さすれば、大統領の正式決定が早まる。選挙自体も分かり難いが、その後の新大統領就任までのプロセスが、一層分かり難い。アメリカ人というのは、自らの首を絞めながら新大統領を選出しているのである。

 証拠もなしに不正を主張したり、選挙人獲得数で敗れたトランプ陣営の言い分を忖度したり、国の安全保障にまで危害が及んでは国家としての鼎の軽重を問われかねない。それが許されるようなアメリカ社会の甘い民主主義は、一体いつまで継続されるのだろうか。このままでは、4年後にまた同じように泥沼にはまることになるだろう。

 ついては、今日も多くの新型コロナウィルス感染者が報告された。アメリカでは過去最多の1日だけで16万人を超えた。世界では5,275万人が感染し、129万人が亡くなっている。日本でも今日は1,731人の過去最多の感染者を出したが、これは3日連続最多である。東京は352人で、この300人以上は4日連続である。地方の警察、消防、病院、学校などでクラスターが次々と発生しているという。当分増加の傾向は収まりそうもない。

2020年11月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com