4826.2020年7月29日(水) コロナ下で相次ぐ印刷業者の倒産

 1か月ぶりに今上梓へ向けて準備を進めている拙著「八十冒険爺の言いたい放題」の原稿内容を出版社「はるかぜ書房」とチェックし確認し合った。現時点では、今月中に最終原稿を仕上げて組版を終えて印刷業者に回すことになっている。そして出版され拙著が書店に出るのは9月か10月という予定通りの段取りである。今日の打ち合わせで感心したのは、出版社の鈴木雄一氏が拙稿の内容、特に事実関係について、例えばベトナム戦争についてアメリカがベトナム政府と考えがすれ違っていたとの表現について、どういう点ですれ違ったのかと質問された点である。これまで自著を4冊上梓したが、ここまで内容の意味とか、事実関係について突っ込んで尋ねられたことはなかった。そういう見方があるのかと真剣に取り組んでもらっていることに教えられたような気がした。ともに協力して立派な書物にして、売れる本にしたいと願っている。

 その時鈴木氏から昨今の新型コロナウィルス感染拡大の影響により、書籍販売量が減り印刷業者がかなり倒産していると聞いた。そのため、印刷料金が大分値上がりしているとぼやいていた。都内の印刷業者で値の折り合いがつかない場合には、地方の印刷業者に依頼することも考えなければいけないようなことも漏らしていた。そうはなって欲しくないと思っているところである。とにかくもう1度原稿のチェックをするつもりである。

 さて、コロナ風は一向に衰えを見せず、昨日全国で過去最多の982人の感染が明らかになったばかりだったが、今日はそれを更に上回り全国で実に1,253人の感染者が判明した。1日に千人を超える感染者が出たのは初めてである。これは大阪221人、愛知167人、福岡101人と大都市圏で過去最多の感染者が出たことが大きい。加えて、岩手県でこれまで全国で唯一ひとりもいなかった感染者が、ついに今日2人も発症したことである。

 海外ではこんなエピソードがある。エジプトで早くから水際作戦を布いて外国からの入国者を制限したことにより、経済面では観光収入が激減して、ピラミッド周辺に外国人観光客の姿を見ることがなくなった。それが、観光業者のラクダや馬車馬の餌代にも事欠くようになり、彼らが餓死している悲惨な状況にあるという笑えない話である。

 経済面ではコロナの影響で、各企業に大きな打撃が生じている。航空会社ANAでは今年度第1四半期の決算が,1,088億円の損失だった。これは2003年以降最大の赤字額である。国際線で対前年▲96%、国内線で▲88%という大きな落ち込みが影響した。日産自動車では昨日今年度の業績予想を発表した。それによると最終的な純損失が6,700億円である。前年の6,712億円に続く2年連続の巨額赤字になる。まだまだ決算報告が公表されれば、赤字企業が続々現れることだろう。急がれるのは、ワクチンの開発である。いつになったら感染者を救ってくれるのだろうか。

2020年7月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com