4757.2020年5月21日(木) 注目の黒川検事長、賭け麻雀で辞任

 賭け麻雀とは、驚き、呆れた。今最も政治的に注目されている黒川弘務・東京高検検事長が、この新型コロナウィルス騒ぎで外出自粛を要請されている中で、朝日、産経記者と賭け麻雀を今月に入り2度もやっていたというのだから、その常識度とバランス感覚に首を傾げたくなる。普段から毎月2度程度外部の人と賭け麻雀を楽しんでいたようである。そうでなくても今回の検察庁法改正案提出が三権分立上大きな問題を投じていて、黒川検事長はその渦中にいる人物である。検事長は、今日森法相に辞表願いを提出した。明日閣議を経て正式に認められる。

 この黒川検事長という人物は、安倍政権に見込まれ、気に入られたことから政権にとっては都合の好い人物と見られ、森友・加計学園、桜を見る会などの不祥事を巧みに隠蔽するために適役だと思われ、検事長としての定年63歳を目前に閣議で定年を延長してもらい、生き延び、剰え今夏には稲田伸夫・検事総長が65歳の定年を迎える後釜に、内閣のバックアップで滑り込もうと画策している最中である。検察関係者らからも非難轟々であるが、一向に気にする様子も見えない。普通ならこれだけ「縦の物を横に」して非難されたら、立場上その地位に留まってはいられない筈である。世論は検事長の辞任を強く望んでいた。その最中に最悪の恥ずべき行為が暴露されてしまったのだ。

 世の悪を糺すべき検事長たる人が、空気が読めずに賭け事をやっていたとは普通の常識人には理解出来ない。賭け麻雀は、賭博に当たり検事長が賭博罪で起訴されるという漫画のような場面を提供している。

 それにしてもこんなに追い詰められたような時でも、否こういう時だからこそ根っからの麻雀狂は我慢できないのだろうか。検事長は賭け麻雀でこれまで築いてきた信用と実績まで失ってしまうことになる。どうしてこんな賭け事が面白いのか、麻雀をやったことのない私には分からないが、検事長も麻雀依存症だったのだろう。結局賭け事で身を持ち崩してしまったということになる。この際、賭け事、依存症についてもっとメディアがPRして、今IR法の下で横浜他へカジノを作ろうとしているプロジェクトを、止めさせる運動を起こしてもらいたいものである。尤もそのメディアの新聞記者が、検事長と一緒に賭け麻雀をやっていたというのだから、あまり期待できない。

 今晩BS11で八代亜紀の「いい歌いい話」番組の中で、八代がメキシコ・オリンピックのマラソン銀メダリスト君原健二さんとトークを行っていたが、今年79歳で同じ年の円谷幸吉選手を懐かしんで思い出を話していた。ともにメキシコでメダルを狙っていたが、残念ながらその年円谷選手は憐憫の情を誘う遺書を残して自らの生命を絶ってしまった。実は、今秋上梓する拙著にエチオピアでアベベ選手の甥に会った話に触れている。その中に円谷選手の自殺の経緯、遺書、アベベ選手との関係などについて書いている。円谷選手の両親や周囲への思いやりや、親へ宛てた遺書は身につまされる話である。

2020年5月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com