久しぶりの講義である。西東京市芝久保公民館で市が市民対象に行っている公開講座である。来週火曜日と今日の2回に分けてお話するよう同館から講師を依頼された。タイトルについては公民館の意向を配慮して「世界遺産のそこが知りたい~世界遺産の楽しみ方~」を提案し、パワー・ポイントを使用して分かりやすく話したつもりだ。募集人員25名に対して応募者が36名に達して、主催者にとっては嬉しい誤算だったようだ。私にしても期待に応える責任がある。
受講者の顔ぶれは一部の若手を除き、大体60歳代と70歳代が多い。全体の7割方が女性だった。皆さんの顔つきを見ていると、ほとんどの人が終始笑顔を絶やさず時折頷き相槌を打ってくれていたので、ある程度満足していただき期待に応えることができたのではないかと思っている。実際講義を終えてから主催者にアンケート用紙を見せてもらうと、概ね満足点をいただいている。4つ星か、5つ星だった。そして来週への期待も寄せていただいていることが書かれている。こうなるとつい調子に乗り「猿もおだてりゃ木に登る」の例え通り、張り切ってしまう。これから1週間の間に次週のパワー・ポイントのスライドにもう少し手を加えたいと思っている。
それにしても西東京市という土地柄は今まであまり知らなかったが、旧保谷市と旧田無市が合併してできた新しい市だそうだ。高田馬場から西武新宿線に乗って田無まで行ったが、車両も駅施設も薄汚れていて古い鉄道という印象を持った。堤一族が牛耳っていた時代には、私鉄の雄と言われた西武も、今ではハード面で東急、小田急にちょっと太刀打ちできそうもない。
さて、昨日辞任した小淵優子・前経産相と松島みどり・前総務相の後任に、それぞれ宮沢洋一氏と上村陽子氏が就任した。小渕氏が反省を込めて辞めざるを得なかった資金の実態と経緯について説明しているが、傍から見て頼りにならない。精一杯説明に努めているようだが、これまで資金管理と把握にほとんど関心を持たず、父親の恵三元首相の秘書にすべてを任せていたせいで、政治家としての責務がなされておらず、実情が分かってもいない。従って小渕氏自身の説明が何とも子どもじみていて説得力に乏しい。
一方の松島氏はむしろ居直った感のある説明の仕方で、選挙民にうちわを配ったことを悪かったとも、公職選挙法に触れるとも思っていないようだ。法律を作る組織のトップにしてこの無神経なズボラさである。
どうも後味が良くない。