4713.2020年4月7日(火) 緊急事態宣言、7都府県に発令

 安倍首相は今日新型コロナウィルスに対応する特別措置法に基づいて、緊急事態宣言を発令した。夕刊には後世の歴史に残る1日と書かれていた。これは地域を限定したもので、昨今感染者が急増している東京都を含む7都府県が対象となっている。これに基づき各知事は住民の外出自粛を強く要請する。有効期限は1か月でこの間外出自粛以外にも、学校、保育所、老人福祉施設などにも自治体独自の指示が出される。音楽やスポーツ・イベントなどにも開催の制限がある。これまで宣言発出が遅れていたのは、これにより中小企業業者やフリーランサー、イベント興行、夜の商売などが相当打撃を被る恐れがあるからだ。財政的にも相当な支出を覚悟しなければならない。首相は財政支出は財政投融資を含めた経済対策として39兆円と述べたが、財政投融資にまだそんな投資が出来るだけの余裕があったとは驚きである。経済対策に伴う補正予算は16.8兆円で、2.3兆円を建設国債で賄い、残りの14.5兆円は赤字国債を発行するそうだが、国の借金をまたまた積み増すことになる。借金をそのままにせず、極力削減するよう今後引き続き注視していないと国の借金は無尽蔵に増えていくだけだ。

 人の往来が減少し、観光、交通業に大きな影響を及ぼしているが、実際JR各社の販売高はほとんど前年比半減である。緊急事態宣言は移動や移転、旅をセーブするよう求めている。そんな中を観光で潤っていた離島では医療制度が充分整っていないせいもあり、観光客の来島を自粛するよう呼び掛けている。沖縄の石垣島、宮古島をはじめ、小笠原諸島、新島諸島も自粛を要請している。一時的な現象ではあるが、来島を歓迎していた観光で生きる島が、他県からの来島者を断るとは、実に寂しいことである。結果はしばらく経たないと分からないが、相変わらず毎日増える感染者が政府の目論むように3密を避け、他人との接触を7~8割方減らすことが出来れば可能だというのだが・・・。

 NHKのニュースウォッチ9でキャスターが、番組に参加した安倍首相を前にこの緊急事態宣言は医療崩壊を防ぐためだと本末転倒の戯けたことを言っていたが、目的は国民の感染拡大防止、そして終息ではないか。キャスターの発言に奇異な印象を持った。今執筆中で間もなく脱稿の拙著の中に、メディア批判について書いているが、メディア関係者にはよく分からない人が多い。

 さて、糖尿病の医師から毎日ウォーキングを続けるよう勧められて、外出自粛要請の中ではあったが、午後いつも通り駒澤公園に出かけた。公園を訪れる人はやや少ないと感じたが、ジョギングを楽しんでいる若者や、体育教室を指導するインストラクターが子どもたちにトレーニングしているグループを2つも見たり、小公園では子どもたちが声を上げ元気に走り回っていた。コロナウィルスさえなければ、皆のびのびとリラックス出来るのになぁ。

2020年4月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com