4584.2019年11月30日(土) オリンピック主会場の新国立競技場完成

 2020年開催の東京オリンピックのメイン競技場である国立競技場が今日完成となった。2016年12月に工事が始まってから工期はちょうど3年になる。映像で観る限り47府県の木材を使用した中々素晴らしい競技場だと思うし、最近のスタジアム建築によく使用される金属、セメント、人工樹脂などより、各所に木材が使われているので和風のイメージが感じられ斬新である。一旦はイラクのザハ・ハディッド女史のデザインが採用されたが、試算の結果建築費がかかり過ぎるとの理由でデザインを再び募集して隈研吾氏のデザインが採用された経緯がある。工費は1,600億円かかったそうだが、これが高いか安いかは何とも言えない。しかし、外観もセンスのあるものだと思う。問題は耐用年数と維持費が年間24億円もかかることである。その点からオリンピック後の運営は民間に委ねられる。

 今度のオリンピックでは経費節減を求められながら、64年大会で使用した一部施設が使えるにも拘わらず、それを使用せず新施設を建設したのは、明らかに経費の無駄使いであり、建設面でいかなる意図があったのか理解に苦しむ。実際自宅近くの駒澤オリンピック公園内には、使用できる競技施設がいくつもある。現在行われている全日本バドミントン大会が開催された屋内体育館では、前回女子パレーチームが金メダルを獲得した。他にも最近改築されたばかりの別の屋内競技場があり、ホッケー場もサッカー場もそのまま残されている。交通の利便性もどこの会場にも負けないほど立地も良い。駒澤には、屋内体育館が2つもある他に、陸上競技場や、サッカー場、ホッケー場、野球場もあるのに、どうしてそういう競技施設を使用しないで、大井にホッケー場を新設したり、バレーボールや体操会場として有明に豪華な施設を建設するのだろうか。その他にも随分新しい施設を2020年大会のために新規建設している。

 多分オリンピック関連施設を作ることによって、関係者の中には利便を得られる関係機関があるからではないかと考えざるを得ない。

 さて、「桜を見る会」の底深いスキャンダルが一向に解決に向かわない。後から後から隠ぺいしていた疑念が表沙汰になる。今日の朝日夕刊「素粒子」欄に以下の風刺が載っていた。

 

 「ア」あざとい対応が目に余る

 「ベ」弁明は言いたいことだけ

 「ソ」率先して説明しないのは

 「ウ」後ろめたさがあるからか

 「リ」李下に冠を正したからか

 「サ」遡れば『森友・加計』も

 「ク」繰り返してた公文書廃棄

 「ラ」乱暴な国会軽視も同じだ

 「ミ」みずからまいた種だから

 「ル」縷々、首相が語るべきだ

 「カ」頑なに質疑を拒む政治を

 「イ」いつまで続けるつもりか

 

 ざっとこんな具合である。こうまで言われても鉄面皮の首相が自らの不徳を語ることはあるまい。いくら非常識なことをやってもそれを繰り返すような、懲りないスキャンダル塗れのお人だからである。

2019年11月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com