4571.2019年11月17日(日) 地球温暖化はもう放っておけない。

 先日東日本を襲った台風15号、19号、21号による甚大な被害は、今までそれほど問題にされていなかった強風と河川決壊による洪水が大きな原因だっただけに、短期間に根本的な防災対策を講じるのは中々難しいと思う。しかし、このまま放っておくとまた大型台風が襲来する恐れがあるので、出来るだけ早めに有効な防災対策を講じる必要がある。

 アメリカでもこのところ大きなハリケーンが襲来し、日本とは比較にならないくらいの甚大な被害をもたらしている。近年最大の被害を与えたハリケーン5つのうち、3つが一昨年2017年に集中して襲来した。日本の台風とは桁外れの被害状況で、被害総額としても「ハービー」21兆円、「マリア」10兆円、「イルマ」7兆円というからすごい。マリアでは4千6百人もの犠牲者を生んだという。いずれも気候温暖化により近年の気象が大きく変わったことが影響している。

 今年首都ワシントンでは32℃以上の猛烈に暑い日が約60日もあったという。だが、トランプ大統領と彼を支持する人たちは、二酸化炭素排出による地球温暖化は起こらないと信じてパリ協定からも離脱した。この間カリフォルニア州では森林火災が頻発し、干ばつは過去7年に亘り深刻な状況が続いている。ヨーロッパでも気候変動による異常事態は深刻で、フランス、ドイツ、イタリア、スペインの4カ国では最高気温が40℃を超えて、干ばつと干ばつの間に集中豪雨が起きたという。更にドイツではライン川が水源のスイス・アルプスの氷河が急減していることもあって、ライン下りは風前の灯と言われている。

 その反面昨秋から今年にかけて北アメリカ大陸には、氷点下40℃の大寒波が襲った。北極と南極の上空に出来る「極循環」という大規模な気流のせいと言われる。この大寒波という現象から排出ガスによる地球温暖化は起こらないと信じる、ノー天気のトランプ大統領はそれ見た事かと言わんばかりに得意顔でツィートして「いったい地球温暖化はどうなっているのかね」と皮肉ったそうである。まるで子どもである。排出ガスを産出する鉱工業の支持を当てにしている大統領としては、地球温暖化は二酸化炭素が原因とは言いたくないことが分かる。相変わらず困ったお人である。

2019年11月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com