4567.2019年11月13日(水) 「桜を見る会」来年度は中止

 近年書籍の販売が落ち込み、出版関係者の間では止まらない書籍販売の下げ足に不安感を隠せない。今日駒澤大学のマスコミ講座で、共同通信の山田岳講師が、新聞・通信社の未来について楽観視出来ない実態を話された。新聞通信調査会の世論調査によると新聞購読者数は過去10年以上も漸減状態である。月ぎめの購読者は、年齢とともに上がっている。例えば、70歳以上の家庭では87.4%が購読している。年齢が下がるに連れて購読数は段階的に下がり30代では34.9%にまで下がり、実に3軒に1紙しか定期購読していない状態である。年配者がよく新聞を読んでいると感じると同時に、若者の低い新聞購読率は、読書からも離れつつある傾向も合わせ考えると、将来若者の「白痴化」につながるのではないかと危惧している。

 朝日の向井貴之講師はメディアへ就活している駒大の現役聴講学生に対して、朝日の例として社会常識、批判精神、バランス感覚、情報収集・発信力、想像力の他に現場感覚を挙げていた。私は現場感覚が一番必要だと思っている。常識以前の問題だと思っている。現場で感じる臨場感を持ち合わせていなければ、真実をキャッチ出来ず、説得力ある報道も記事も書けないのではないかと考えている。

 今日の講座を以て今年度の公開講座は閉講である。今年は昨年までの講義を参考に受講講座を選択したが、文筆上役立って良かったと思っている。受講生の中では最高齢だったが、向上心と向学心を磨くためにも有意義だと考えているので、可能なら来年も受講したいと考えている。

 さて、突然のことであるが、昨日まで世間を騒がせていた首相主催の「桜を見る会」が、来年度は中止されることになったと官房長官が唐突に公表した。はっきりしない選考について精査する必要があるということで、一時的に中止の措置を取った。何ともすっきりしない対応である。

2019年11月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com