4566.2019年11月12日(火) 悪玉菌・安倍首相の狡さとしたたかさ

 記録的な大雨だった台風19号が上陸してからちょうど1か月になる。今年の台風被害は異常で、9月の15号、10月の19号、21号と大きな台風が東日本を中心に3つも襲来して各地に甚大な被害をもたらした。3つの台風による避難者は昨日現在で2,700人を超えるという。それぞれ被害状況は異なり、15号が風による被害が大きく、家屋が損傷を受けたのが大きい。19号は河川決壊による床上床下浸水が圧倒的で死者の数も多い。被害総額も相当な金額になると推定されている。1日も早く復旧されるよう願うだけである。

 さて、このところ国会での議論も含めて大きな話題となっているのが、毎年4月に新宿御苑で開催される首相主催の「桜を見る会」の在り方である。先日本ブログでも取り上げたが、共産党機関紙「赤旗」に安倍首相後援会関係者の参加が多い実態が紹介されていた。今国会でも共産党の田村智子参議院議員が舌鋒鋭く安倍首相を追及している。

 そもそも首相主催として税金を注ぎ込んでいながら、招待者が公平に選ばれず、首相を始め、自民党議員に割当制で招待者を選出しているようだ。参加者数も年々増え、予算額に対して支出額が上回っている。開催要領によると皇族、各国大使、衆参両院議長、国会議員、都道府県知事、各界の代表者ら約1万人を招待するとされているが、実際には今年1万8千人が参加した。予算も年とともに増えてはいるが、むしろ支出額の伸びが大きく、現実には概算要求額の約2倍の支出である。

 問題は、この出席者を首相以下自民党議員らが自らの後援会会員を招待していることであり、安倍首相のごときは850人もの後援会関係者を招き、前日にはホテル・ニューオータニで首相出席の下で宴会を開き、当日には17台もの貸し切りバスで御苑に駆け付けるという大仕掛けの選挙運動まがいのことをやっていることである。これについて二階俊博・自民党幹事長は「誰でも議員は選挙区の皆さんに機会あるごとに何かできるだけのことを呼びかけて、ご参加いただくことに配慮するのは当然のことではないかと思います」と呆れるようなコメントを述べた。これが公私混同の自民党幹事長の実像である。

 いつもの通り首相は屁理屈をつけて言い逃れようとしているが、識者は公金の私物化と指摘している。毎度誤魔化すことに慣れきっている首相だが、もう少し正々堂々と行動出来ないものだろうか。長期政権の甘えと驕りで裏街道を突っ走る安倍首相には愛想が尽きる。

2019年11月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com