4429.2019年6月28日(金) G20サミット、大阪で開幕

 どうも天候がすっきりしない。アメリカのトランプ大統領が日本へ台風を持ち込んだのではないだろうか。ロシアやポーランドの記者によるとトランプ大統領が日米安保条約について不満を述べたのは、日本に対して牽制球を投げて今後の日米貿易交渉を有利に進めようとの意図があり、今度の主要20か国・地域首脳会議(G20)でも最も関心がある話題だと語っていたことが気にかかっていた。G20 サミットと言っても、欧州連合を含む20か国の他に、国連や世界貿易機関(WHO)などの国際機関やベトナム、タイなどの招待国を含め37の国・国際機関が出席している大コンベンションである。

 安倍、トランプ両氏ともに午前中に行われた日米会談で、安保条約については話が出なかったとわざとらしいコメントを述べていた。先日唐突にトランプ大統領が日米安保条約破棄を望むような話が外に漏れた。それが事実なら、日本こそ安保条約破棄は望むところである。安保条約廃止のために安保反対闘争に関わった我々安保世代としては、正に棚から牡丹餅である。政府としては突然で戸惑うかも知れないが、米軍基地問題は解決し、沖縄が抱える問題はすべて解消するのではないか。真剣に考えるべきで、準備が整い次第、アメリカと正式に安保条約破棄に向けた話し合いを進めるべきではないだろうか。

 そのG20 サミットが今日早速幕を開けた。冒頭で安倍首相が「大阪トラック」などという聞き慣れない言葉を発したが、何を意味しているのかとんと分からなかった。解説によると「デジタルデータの流通や電子商取引に関するルール作りを進めるための交渉の枠組み」だそうである。まだすっきりとしない。ところが、これに対する米中の考えが異なるようだ。明日貿易摩擦問題を抱える米中首脳は、首脳会談を行う。これこそ注目すべき世界的な関心事である。ここで決裂でもすると世界経済にとって大きな影響を与える。さて、どうなることだろうか。

2019年6月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com