4419.2019年6月18日(火) 香港「逃亡犯条例」改正案審議延期

 香港のデモの影響が世界中で見られる。今日の朝日夕刊に依れば、デモで目立ったのは5年前の雨傘デモに参加しなかった世代、特に十代の若者たちが積極的に参加したことが注目されている。デモには多くの人が参加したが、ただ数だけ多いということではなく5年間の教訓が生かされていた。暴力に走らず、道路も占拠せず、デモは整然と行われた。

 昨日林鄭月娥・行政長官は「逃亡犯条例」改正案の審議を無期延期すると発表したが、今日事実上の撤回に等しいことを自身認めた。デモ隊は延期ではなく、あくまで撤回を求めていたが、これで市民は納得するだろうか。それにしても3.5人にひとりがデモに参加した今回のデモについては、世界中で注目され中国政府に対してプレッシャーを与えた。アメリカの主要3大紙が改正案撤回要求を突き付けている。今月大阪で開催されるG20首脳会議出席のため来日する習近平・国家主席にとっては、バツが悪くなり非難の矛先を避けるため一時避難ということで、香港行政府、中国政府が完全に撤回に同意したということではないかと思う。その習近平主席は、20日、21日に北朝鮮を訪問し、金正温朝鮮労働党委員長と首脳会談を行う。中朝両国の接近ポーズは、米中関係が悪化している中で、トランプ大統領へのメッセージでもある。我々夫婦は同じ日に箱根に行くが、妻と首脳会談はしない。

 それにしても香港で若者たちが立ち上がった背景には、中国の脅威があるが、昨今の日本の若者に比べて何と逞しいことだろうか。香港の若者は、雨傘運動の際、市民から苦情が出た道路占拠などを反省して時間が来ると解散した。そして「来る者は拒まず、去る者は追わず」の通り自由にデモに参加し、出ていくのも自由だった。それがこれほどまで参加者が膨れた理由だろう。日本では今では民主的アピールの集会に若者は集まらず、スマホに夢中で歓声を上げることもない。何か物足りないと思うのは、私だけではないだろう。

  さて、23時22分ごろ日本海沿岸の山形県、新潟県、石川県を中心に大きな地震が発生し、津波注意報が発令された。震源地は山形県沖でマグニチュード6.8と推定されている。すべてのテレビ局が地震中継へ番組を変更した。大きな被害が出なければ良いがと願う。

2019年6月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com