4403.2019年6月2日(日) アメリカは、なぜ銃規制が出来ないのか?

 アメリカ国内で銃乱射事件が一向に絶えないが、一昨日またバージニア州バージニアビーチで12人が犠牲となった。アメリカは、いつまで同じような残虐な事件を引き起こしたまま手を拱いているのか。相変わらずわがままし放題のトランプ流儀を抑えられない国らしい。

 今年に入ってアメリカ国内で4人以上の死傷者が出た乱射事件は、何と150件もあったというから呆れるばかりである。これでは殺人国家ではないか。これでよくぞ世界一の大国と大きな顔をしていられるものである。警察との拳銃撃ち合いで射殺された容疑者の自宅からは、他にも拳銃が見つかったという。市役所に務める容疑者は普段から仕事に不満を抱いていたようだが、役所内の不満でこうも簡単に銃を使用して多くの人たちを殺害してしまうのは、市民が手軽に拳銃を所有しているからである。この種の事件が起きるたびに銃規制が話題になりながら、一向に実行されず問題は解決しない。銃規制をして市民から銃砲を取り上げてしまうことしか、解決法はない。それを妨げているのは政治家と銃メーカーとの強い絆である。政治家は全米ライフル協会から多額の資金援助を受けており、銃規制は政治家にとってはタブーなのである。

 しかし、今後も同じように銃乱射事件が繰り返され多数の犠牲者が生まれるようなら、アメリカ人は世界中から節度のない国民として笑い者になるだろう。

 さて、昨今の日韓関係は過去最悪と言われるほど冷え切ってしまった。従軍慰安婦問題、元徴用工への賠償問題に関しては、いずれも両国政府の間で不可逆的な解決を果たした筈だった。しかし、その後従軍慰安婦問題については、文喜相・国会議長が天皇(現上皇)は戦争犯罪人(昭和天皇)の息子と発言し、天皇が慰安婦に謝罪すれば問題は解決すると言い、戦時中の元徴用工に元日本企業の賠償判決については、司法が決めたことで政治的な問題とは別だと言って、すでに解決した問題を蒸し返したり、反日的な行動が目立つ。さらに昨年末韓国海軍艦艇による海上自衛隊哨戒機への火器管制レーダー照射など多くの問題がこじれている。

 ところが、民間レベルでは、日韓関係は順調どころか、かつてより大分好転しているというから分からないものである。その証拠のひとつとして、日韓両国間の人の往来がここ数年増加し続けていることである。1965年の国交正常化以来日本を訪れた韓国人の数が、今年3月過去最高の37万5千人となった。昨年1年間では過去最高の約750万人を数えた。韓国人の間には日本政府への不満と、日本文化や個々の日本人への好印象が矛盾しなくなったという。日本人の訪韓もうなぎのぼりに増えて昨年は約300万人が韓国を訪れた。SNSで韓国の情報を仕入れ韓流ブームがやってきた。特に10代、20代の女性の間で人気があるそうだ。

 今の年配層の政治家が昔の怨念だけに囚われて、目先の事実に目を向けようとしない現状では、あまり明るい展望は持てないが、過去に拘らない若者の台頭によって日韓関係は少しは前進するのではないかと期待される。しかし、それにしても少々時間がかかり過ぎるようだ。すでに太平洋戦争終戦後74年が過ぎようとしている。

2019年6月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com