4384.2019年5月14日(火) 米中貿易戦争が火花を

 米中貿易戦争は今や本格的になった。制裁第3弾として中国からの輸入品2千億㌦に対して25%の高関税を課すとトランプ大統領は10日制裁措置を公表していた。これに対して中国は報復としてアメリカからの中国への輸入品6百億㌦に対して、同じく25%の関税をかけると応戦した。そこへ昨日アメリカ通商代表部は第4弾として6月下旬以降にこれまでで最大の3千億㌦分に同じく25%の関税をかけると発表した。これで中国からの対米輸出品のほとんどがその対象となった。これで米中貿易摩擦は全面的に発展する。

 この煽りを受けてニューヨーク株式市場を中心に世界各地で株価が続落している。日本市場にも大きな影響を与えて今日一時日経平均株価は400円割れになったが、終値は124円の下落で、1か月半ぶりの安値を付けた。連続7日間の株価下落は3年1か月ぶりだという。

 米中ともにメンツばかり言い立てて一歩も引こうとはしない。これから世界経済は一体どうなるだろうか。

 さて、愚かな政治家にはうんざりするが、またひとりおかしな政治家が暗い脚光を浴びている。大阪選出の日本維新の会所属の丸山穂高・衆議院議員が、北方4島ビザなし交流の一員として国後島を訪れた際、元島民の団長に対して「戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか、反対ですか」と尋ねて団長から戦争という言葉は聞きたくないと言われた。この議員の発言に批判が浴びせられ、本人はすぐ離党届を出した。意外にも日本維新の会は素早く対応し、国会議員らしくないとして党として謝罪するとともに元島民と国民に不快な思いをさせたとして議員本人を即刻除名処分にした。

 元島民の心象を害し、軽薄に好戦的な発言をするとは恐れ入る。とても国会議員の資格はない。どうして政治家というのは、常識的な行動を取れないのか理解出来ない。思い上がっているのだろう。まあ呆れるばかりである。

 ついては、日米でそれぞれ一世を風靡した女優が亡くなった。京マチ子と女優で歌手のドリス・デイである。京は95歳、ドリス・デイは97歳だったので、天寿を全うしたと言えると思う。京はベネチア映画祭でグランプリを受賞した「羅生門」で主演を務め、その後もカンヌ国際映画祭で主演した「地獄門」がグランプリを受賞している。京の映画は残念ながら観たことはなかったが、ドリス・デイの♪ケ・セラ・セラ♪は一時大いに流行って、随分口ずさんだものだった。時が流れ行くことを痛感する。

2019年5月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com