4377.2019年5月7日(火) 株価大幅下落で始まった令和最初の証券取引

 11日ぶりに連休が開けて今日から役所、会社、学校も再開された。役所では待たされる人が多く、会社や学校ではあくびをしたり、寝ぼけ眼が多かったようだ。

  さて、昨日懸念したように11日ぶりに開かれた株式市場における令和最初の日経平均株価は、昨日のトランプ発言が効いて335円も下がってほぼ1か月ぶりに2万2千円台を割り終値は21,923円となった。ヨーロッパやアジアの市場でも軒並み株価が下落した。

 アメリカのトランプ大統領は、いつも公式発表の前に自らツィッターで私語を交えて思いのまま考えを述べるので、どこまで本気なのか分からないことが多い。昨日述べた今回の関税引き上げの件でもツィッター上の文言が新聞に載っている。ただ、大統領がいらついているのは分かる。アメリカが中国との通商協議が思うように進まないことにイライラが高じているようだ。今の様子では、中国からの2千憶㌦(約22兆円)分の輸入品に対する10%の関税を、10日から25%に引き上げるようだ。これは当初1月に引き上げの予定だったが、通商協議の進展を考慮して延期していたものである。どうもこの間に米中間でいろいろ行き違いや誤解があったようで、アメリカは中国側に約束違反があったと言い、気の短いトランプ大統領が我慢し切れなくなった様子が窺える。大統領は対象としていなかった他の3千2百億㌦(約36兆円)についても近日25%に引き上げるとも語った。もし打開策が見いだせず、中国製輸入品の関税が引き上げられるなら米中間の摩擦が再燃して米中当事国ばかりでなく、その影響が世界中に広がるのではないかと心配になる。

2019年5月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com