4326.2019年3月17日(日) 銃乱射によりモスクで50人が犠牲に

 一昨日から奈良の長男一家5人が車でやって来ていたが、2日間泊まって今日午前中に帰って行った。長男が1年浪人の末国公立大は受からなかったが、私立の立命館大に進学することになったのと、次女が高校へ入学した祝いと気晴らしも兼ねて、昨日5人でお台場の娯楽施設へ遊びに出かけた。夕方には横浜の次男家族4人もやってきて、我々夫婦を含めて11人の大晩餐会になった。家族全員を合わせて下は4歳から80歳まで11人が揃った。取り寄せたお鮨に合わせて、妻がステーキを焼いたりしてとにかく賑やかで大変忙しないムードだった。5人の寝具も揃えて、妻はてんてこ舞いをしていた。私は早めに寝たが、妻は2晩とも床に就いたのは深夜2時だったそうだから疲れたことだろう。ホッとしたのか、長男たちが帰ってから気持ちよさそうに昼寝をしていた。

 さて、一昨日ニュージーランドのクライストチャーチのイスラム教礼拝堂でオーストラリア人の28歳の男が銃を乱射して、礼拝していた人たち50人が殺害され、重軽傷者も50人を数えた。他に2名容疑者がいるようだが、主役は白人至上主義のようで、事件前にメールやSNSで白人の土地が移民たち侵略者によって取って代わられるとの身勝手な考えを主張していたらしい。この男の異常な行動は事件の残虐さもさることながら、自らの銃乱射の一部始終をインターネットで生配信していたことである。世界のどこでも移民を多く受け入れる場所に安全な場所はないと一方的に考え、白人こそが国の支配者であるべきとの妄想に固執していた。日本人はこれまで移民問題には関心が薄かったが、来月から外国人労働者の受け入れ人数がかなり増える可能性があり、似たような事件が起きない保証はない。他人事ではない。

 近年アフリカから難民がヨーロッパに押し寄せ、彼らが労働市場を奪っていると反移民を露骨に示す空気がヨーロッパに広がっている。アメリカのトランプ大統領もメキシコとの国境に移民の侵入を防ぐために壁を建設することに多額の予算支出を打ち出し、議会で反対の声が上がっている。この動きは、自国第一主義で世界的に保守主義へ走り出しているひとつの表れであり、こうした流れを止めるためにも、このような乱暴なテロ行為を抑止しなければならない。ニュージーランドのアーダーン首相は直ちに非難声明を出し、早速事件現場に黒いスカーフ姿で駆けつけイスラム教徒指導者を慰めたと言われている。そして「首相としての自分の役割はあなた方の安全と、文化と宗教の自由を保障することだ」と述べ、過激な白人至上主義に対抗する姿勢を示した。しっかりした人だと思う。この辺りがトランプ大統領とは大いに違う。トランプ大統領の言動にも充分注視して、アメリカ国内の白人至上主義者が無謀な行動を起こさないよう警戒する必要があるのではないだろうか。

2019年3月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com