4320.2019年3月11日(月) 中学校の同窓会に出席

 京都市立上桂中学校卒業65周年記念同窓会が京都市内のホテルで開かれたので、慌ただしく日帰りで参加した。5年ぶりなので、大分前から楽しみにしていた。5年前には29名の同期生の他に2人の恩師が参加したが、今日は同期生が22名、そして先生はどなたも参加されなかった。5年前参加されたお2人の恩師のうち、岩崎先生はご存命なら98歳になられるが、4年前に他界された。もうひとりの清水先生は今年90歳でやはり年齢のせいか残念ながら欠席だった。

 今年傘寿の同期生にとって一番の気がかりは健康問題である。欠席された人の返信用ハガキは健康上の理由で欠席という回答が多かった。親しい友人のひとり、岡本勲くんが3年前に奥さんを亡くされたとは知らなかった。知らせた筈だと言っていたが、いずれにせよ男やもめはつまらないし、大変だと言っていた。同じテーブルを囲んだ7人のうち、4人が連れ合いを亡くしたということで、我々もそういう年代に入ったことを自分自身に言い聞かせる必要がある。

 散会してから親しかった岡本くんと定年まで教職を務めた河内一くんに京都駅前のホテルでコーヒーをご馳走になった。河内くんはご家族を知っていたので、特に親しかった。同じ数学部に所属しながらともにそこそこの勉強をしたことが懐かしい。彼はずっと現場で子どもたちを教えていたので、教育問題についてアメリカの学校の例を挙げながら話し合った。私が彼ともうひとりの同期生に熱っぽく話したことは、子どもたちの国語力と作文力の低下についてである。日頃から感じていることだが、我々が小学生時は国語の授業の他に「綴り方」という授業があった。それが、多少なりとも国語力を培い、そのレベルを保つことが出来たと思っている。残念ながら現在文科省は、「綴り方」を国語教育の中に一つの科目として認知していない。

 読書量も落ちたと言われる若者には、スマホの普及とかそれ以前の綴り方の訓練が欠けているように感じているが、その点で元教師の河内くんから同意を得た。

 さて、これから「綴り方」復活のためには現実的にどうすべきだろうか。すぐには良いアイディアが浮かんで来ない。とにかく何とかしないと日本人の国語力は間違いなく劣化するだろう。

 京都駅へ向かう途中でタクシー・ドライバーに龍谷大平安高正門前を通過してくれるよう頼んで、校門前をゆっくり走行してもらった。僅か半年だったが、一時は付属中に在籍したことがあるので、懐かしい気分になった。正門前にはセンバツ高校野球出場の大きな大段幕が掲げてあった。相変わらず野球部は強いようだ。

 さて、今日は、東日本大震災発生から8年になる。メディアでもしきりに震災関連情報を発信しているが、まだ復興の道遠しというのが現状だと思う。いつになったら「復興成った」と言えるようになるだろうか。

2019年3月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com