4290.2019年2月10日(日) 韓国国会議長の言語道断な発言

 今朝も外はうっすらと雪化粧だった。暑い国から来ている外国人旅行者が無邪気に戯れている姿が微笑ましい。幸い湿りっ気があって庭の樹木が生き返ったようだ。しばらくすれば梅の花が咲き、昨年はやって来なかった鴬が訪れるかも知れない。雪国では大変だと思うが、普段雪が降らない地方では反って落ち着いたムードになっているとも言える。

 さて、この静かな雰囲気を破る言語道断な発言を韓国の立法のトップが唐突に行ったのである。韓国国会議長の文喜相氏がブルームバーグ通信社のインタビューに応えた話の中身は、日本に対してあまりにも失礼であろう。彼は、従軍慰安婦問題は天皇が慰安婦に直接謝罪すれば解決すると軽々に述べたのである。一国の国会議長という自らの立場も弁えない失礼極まる言葉を、アメリカの通信社に軽薄に語ったというのだから、非常識も極まれりである。

 韓国は日本と協定を締結しても時が経てば、それを無視することをこれまで平気でやって来た。時間が経てば当初の主旨とは異なると言ったり、締結に携わった人物はそういう解釈で締結したのではないと言ったり、関係者は今はいないと言ったり、協定を締結しても時間が経てばそれをないがしろにする国民性である。それは慰安婦問題同様に徴用工問題にしてもしかりで、1965年結ばれた日韓請求権協定や、2015年締結した日韓基本条約で不可逆的解決がなされたにも拘わらず、約束を守らずに都合よく持論を主張するお国柄である。慰安婦や徴用工の問題はすでに日本が多額の賠償金を支払い解決済みの筈である。それをあれは筋が違うとか、そういう趣旨ではなかったとか、あらゆる手練手管で言いがかりをつけるのだ。今や日韓両国が穏やかならぬ感情に捉われているのは、日本がいくら誠実に話しても解決済みの問題を再び持ち出して新たな難題を持ちかけてくるからである。韓国という国を今ではまったく信用出来なくなった。これからは日韓2国間交渉、或いは協定は第三国に加わってもらい3国間協約を締結するしか手段がないように思う。

 仮に今回国会議長の言葉通り天皇が謝罪しても、何年後かには、まだ問題は解決していないと言う出すことは明白である。韓国には「解決」「誠実」「約束」「遵守」「履行」という言葉がない。韓国の言うことを今では日本人全体が不信感を以て受け止めている。北朝鮮の日本人拉致に対する姿勢を見ても、同じ朝鮮人として韓国の対日感とほぼ同じものだと言えるような気がする。自分たちはいくらアコギなことをやっても一方的に「解決」済という。韓国とは隣国同士でもあり、仲良くしたいが、あまりにも傲慢で常識を無視する不誠実な対応には、残念だが、しばらく深い付き合いを避けるより仕方がないのではないかとさえ思っている。

 韓国には3度ばかり訪れて親しくなった人もいる。シンポジウムに参加しパネリストを務めた時には、個人的に随分懇切にお世話になった。とても親切で良い印象を持った。だが、現実には日韓関係は悪化する一方である。いつになったら日韓友好が本物になるのだろうか。大変残念に思っている。

2019年2月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com