4212.2018年11月24日(土) 2025年大阪万博開催決定

 昨晩からテレビ・ニュースが頻りに流していたのは、2025年の万博開催都市として立候補している大阪が他の2つの海外都市に勝つことが出来るか、その最終決定が日本時間の今朝になるということだった。朝刊でロシアのエカテリンブルクや、アゼルバイジャンのバクーを退け、大阪の2度目の万博開催が正式に決まったことを知った。

 2020年東京オリンピック開催決定時ほどのインパクト、高揚感や感動は感じないが、大阪が2度目の立候補であるにも拘わらず、これまで1度も開催したことのない他の2都市を相手に指名を獲得したというのは、過去の日本のイベント実績、技術力、実施力、PR・広報力などが高く評価されたものと思う。

 2005年に開催された愛知万博には2千2百万人の来場者があった。大阪万博ではこれを6百万人上回る2千8百万人の来場者を見込んでいるようだ。スポーツ・イベントのようなわっと盛り上がるようなイベントと異なり、テーマが「命輝く未来社会のデザイン」と頭の中にパッとイメージが湧いてくるようなものではない。これから事務局がどうアイディアや知恵を出して7年後に結果を出すことが出来るのだろうか。かつて70年の大阪万博で岡本太郎が制作した「太陽の塔」のように意外性があり、多くの人々の興味と感心を惹くようなものを産み出すことが可能だろうか。70年万博では「人類の進歩と調和」というイメージしやすいテーマに基づいて、磯崎新氏、横尾忠則氏ら当時30代のクリエーターが知恵を絞ったが、2度目の万博ではやや難しいテーマをどんな人たちがマネージしてくれるのだろうか。期待と同時に不安もある。

 博覧会国際事務局総会には、日本から世耕経済産業大臣を始め、大阪府知事、大阪市長、経団連会長らが出席して大阪開催決定の際は飛び上がって喜びを表していたが、今後資金的な面を含めて実施のための組織作りなど問題は山積している。

 時期的には、2020年オリンピックが終わった後の次の目標として、2025年大阪万博は確かに的を射ているかも知れない。かつて70年大阪万博、筑波科学博、愛知万博は見学して楽しんだものだ。しかし、2025年には87歳になっている。果たして見学することが出来るかどうかは分からない。まぁそうなるよう努力し期待もしたいと思う。

2018年11月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com