4200.2018年11月12日(月) IT新機種は必ずしも顧客を利さない。

 今月末に箱根ロータリークラブで、ロータリークラブ独特の卓話を依頼され、その講演のための補助説明資料として今パワー・ポイントのスライドを作成している。従来使用していたパワー・ポイントのソフトが、パソコンを買い替えたことによって使用方が大分変ってしまった。作業が中々捗らないので、ITコンサルタントの小糸さんに尋ねたり、調べてもらったりしているが、表示画面が異なるのでうまくいかない。画面も縦横の寸法バランスが替わってしまったので、果たして実際に映写した時どんな具合に反映するのか分からない。

 IT業界の発展は著しいようだが、その一方でこれまで産業界が心掛けてきた「真摯に」「正直に」「誠実に」の気風が少しずつ薄れているように思えてならない。尤もIT業界以外の大手企業でも昨今はかつての日本人の商業道徳から考えたら想像外の好い加減さがよく起きる。最近油圧機器メーカーのKYBが免振装置を取り外して製品を納入していたなどという事件はモラルが低下している悪質な例である。パソコン業界の新製品を販売する度に古い機器が使用できなくなることなどは似たような例だが、旧ソフトが不便になるようなハードなんか、顧客いじめ以外の何物でもない。

 さて、今日アメリカのペンス副大統領が来日した。これまでなら羽田空港に到着するというのが定番であったが、先にトランプ大統領が立川市の横田米軍基地にやって来た時と同様、副大統領も横田に着いた。横田基地は治外法権に当たるので日本出入国の記録は残らない。そのうえこの上空の管制空域は米空軍に抑えられているので、日本は手出しが出来ない。同盟国同士というなら、両国首脳は堂々と表玄関から入国してはどうかと言いたい。アメリカの最近の我儘は、トランプ大統領が就任してから一層酷くなった。他国に遠慮するという配慮の気持ちは、「アメリカ・ファースト」の御旗の下では消え失せてしまったようだ。

 トランプ大統領自身はパリへ出かけ第1次世界大戦終結100周年記念式典に出席した。この席上、マクロン・フランス大統領が「第1次大戦では1千万人の死者を生んだ。自国の利益が第一で、他国は構わないというナショナリズムに陥るのは背信行為だ。いま一度、平和を最優先にすると誓おう」と各国首脳に語り掛けた。果たしてトランプ大統領はこの言葉をどう受け止めただろうか。国内で銃乱射事件が頻発しているにも拘わらず、一向に事件防止の手段を講じようともせず、このところ空前の山火事発生により多数の死者が出ているにも拘わらず、自らは手を打たずに消防当局の責任と決めつけている。そんなトランプ大統領が君臨する我儘で利己的な国家には鉄槌を!と言ってやりたい。

2018年11月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com