4161.2018年10月4日(木) 外国人旅行客の受け入れは大丈夫だろうか。

 2020年東京オリンピック開催年には、海外からの旅行客4,000万人を見込んで関係機関が着々とその準備を進めているが、その玄関口のひとつとなる羽田空港の発着便が現状では飽和状態に達している。

 そこへいくつか問題点が浮上した。ひとつは、羽田空港を離着陸する航空機の飛行ルート直下の住民が騒音被害を理由に当初交わした取り決めに違反する飛行差し止めと低空飛行中止の反対運動である。

 特に前者は騒音を軽減するために住民と旧運輸省が交わした取り決めは、「離陸時は陸上から海上へ」「着陸時は海上から陸上へだった。ところが、現在ではほとんど反故にされその逆のルートになることも常習化しているようだ。そのため羽田空港飛行混雑緩和のため現在アメリカ軍横田基地が管制権を持つ空域を一時的に通過させて空域を拡大させるよう国交省と米軍が話し合っているようだが、米軍からは了解を得られていない。横田基地の空域をほんの数分間日本側に返してもらうだけで、昼間の国際線年間発着回数が現在の6万回から9.9万回に拡大出来るという。そこには米空軍機飛行という機密的な要素があることは理解出来るので、アメリカ軍が簡単に空域管制権を譲歩する点に消極的なことは分かるが、国際的な航空事情を日本政府がアメリカ政府にきちんと要請して譲歩してもらうことは出来ないものだろうか。

 こんな問題が発生する度に相も変わらずアメリカの統治下にある日本というイメージが拭い切れない。これでは沖縄の在日米軍基地上空の空域と同じである。沖縄の米軍基地を含む米軍基地問題とそれに伴う日米地位協定についても問題が多い。日本政府と在日米軍の間にはどうも本音で話し合えない課題が多いようだ。

 どうして日本政府はアメリカと定期的に改善点を話し合う機会を持とうとしないのだろうか。こんな生ぬるいやり方で2020年に外国人観光客4,000万人を目論見通り無事に招き入れることが出来るだろうか。このままでは、いつまで経ってもアメリカの属国と変わらない。

2018年10月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com