4069.2018年7月4日(水) 報道されないアメリカ独立記念日

 どの新聞もテレビもまったく触れないが、今日は日米同盟のパートナーであるアメリカの独立記念日である。当然アメリカでは祭日である。20年ほど前シアトルで独立記念日を迎えたことがあった。夕食をいただきながら窓から夜空に打ち上げられた見事な花火を眺めたシーンを思い出す。

 そのアメリカ独立記念日について政府からも何のコメントもない。日米安保条約の誼もあり、アメリカ・ベッタリズムの日本政府から何らかの親米的な発言があるかと思っていたが、それもない。メディアはその気配さえない。まぁどうでも好いことではあるが、学校でもコロンブスに始まって、南北戦争、ワシントン、リンカーンなどはよく教えられただけに、今や時代が変わったかなぁとも思う。

 さて、今朝の朝日で初めて知ったが、バルカン半島のセルビア・クロアチア国境でドナウ川の中州に新しい国家を建設しようという動きがある。その名は「リベルランド自由共和国」という。他国の国土を自国領と言ったり、公海上に土地を埋め立てて自国領土と言ったり、とかく領土拡張のため、他国へ侵略することも厭わない国がある中で、最も近い島でありながらセルビアもクロアチアも領有権を主張していない土地である。

 興味深いのは国家作りの過程である。何もないところに国をどんな方法と手順で創建するのだろうか。今「大統領」として国家建設に挑戦しようとしているのは、34歳のチェコ人イェドリチカ氏である。何もない中州に「限りなく自由な国」の理想はともかく市民権申請者で国造りをやろうというのだ。市民になろうとする人は、5,000$を納めるか、労働や専門知識を提供するのが条件だというが、どうも理想が先走っているように思えてならない。実際インフラ計画がはっきりしない。仮に家を建てても電気、ガス、水道は当面どうするのか現状ではまったく分からない。それでも日本から276人が市民権を申請しているという。

 どうもこの世の話とは思えない。

2018年7月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com