3922.2018年2月7日(水) フジテレビから謝罪の電話

 今執筆中の作品の中でメディアを批判的に取り上げている。そもそもテレビも新聞も現場で臨場感を持って取材した迫真的なドキュメントや記事は極めて少ない。だからどうしても内容に説得力も迫力もない。これは現場で事件の本質に肉薄して取材していないからだ。その点にかねがね不満を持っていた。この他にもこれまでテレビ局、新聞社が間違った内容を報道したことに対して、彼らに間違いを指摘し訂正するよう促したが、回答どころかまったくなしのつぶてだった。トランプ大統領お得意のフェイク・ニュースの垂れ流しと変わらない。その身勝手な思い上がりに僭越だが、お灸をすえることが取り上げた最大の理由である。

 実は先日もフジテレビの間違ったナレーションについてフジに指摘し、注意したが、一向に回答がなく無視されたままだった。視聴者の声を受け付ける窓口へメールで2度注意したが、それでも無視されたので、電話で直接抗議したところ担当者の応えは、視聴者からの問い合わせが数多く、とても応答できないとの言い訳三昧だった。そんな泣き言を言うくらいなら窓口を閉めればいい。彼らの対応はお話にならないほど稚拙で、無責任と言えるものだ。そこでダメ元で先月19日付で宮内正喜フジテレビ社長へ宛てて一部始終を書いて書状を送ったところ、昨夕担当者浜野某氏からお詫びを兼ねた事情説明の電話があった。

 指摘した間違いというのは、1月8日夜放映の「なるほどザ・ワールド」番組にあった。「知ってそうで知らないナゾだらけの国SP」のサブ・タイトルの下に女優片平なぎさが「今注目まるで『おとぎの国』クロアチアの謎を探る」とのお題目で旅人になり、クロアチアの街の風情溢れるガス灯について説明した部分にあった。ナレーターはヨーロッパには、今やこのようなガス灯はクロアチア以外にはどこの都市にも残っていないと語っていたが、完全な認識不足で間違っている。

 私はこれまでチェコのプラハを4度訪問しているが、訪れる度に夕方になると必ず王宮前のガス灯が点火される幻想的な光景を見に行ったものである。今日連絡してこられた浜野氏は率直に間違いを認め、すでに放映したものは訂正出来ないが、今後再放映される場合には、正しく伝えたいということと、間違った原因は、クロアチア側の言い分をそのまま鵜呑みにしていたからだと言っていた。また、社内の連絡網では私の指摘は浜野氏には伝わっておらず、社長から番組担当者へ私の手紙が回って来てその事実を知ったと話してくれた。社長宛の手紙はやはりそれなりの効果があったということになる。フジテレビの間違いの説明については、一応納得した。フジテレビの担当者には、この件は拙著には書かないと話したら、助かりますと言っていた。もっと大きなフェイク・ニュースを流した他局については、未だにウンでもスンでもないので、予定通り年内に上梓予定の拙著の中で厳しく批判するつもりだ。

 さて、昨日大きく報道された皇室関係のニュースがあった。今年11月に予定されていた秋篠宮家の長女眞子さんと小室圭さんの結婚式が、再来年に延期されると宮内庁から発表されたのである。日本中から広く祝福されていたお祝いだっただけにメディアにとって格好の話題となった。今日も各テレビ局では延期の原因やあれこれ噂話を交えて興味深く伝えていた。

 昨年末から小室さんの母親の男性関係とその男性からの借金問題が週刊誌に報道されていたので、報道の背景には下衆の勘繰りのような興味本位の伝え方に受け取られる節がある。結婚までに準備が間に合わず、来年は今上天皇の退位と皇太子の天皇即位があり予定が立て込んでいるので、結婚式を再来年に延ばしたと苦しい理由を述べていたが、小室さんの母親の問題が大きく影響しているのではないかと推測されている。そして今日母親は秋篠宮ご夫妻を訪問されたと伝えられた。皇室関係のお祝い事がこんな形で延期されるとは、想像してもみなかった。当分噂が日本中を駆けまわることだろう。祝い事が一転して醜聞となりかねない。どうなっちゃうのだろうか、さびしいことである。

2018年2月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com