3888.2018年1月4日(木) 51年前の衝撃的ハプニング

 今年過去半世紀余の海外武者修行をまとめたドキュメントを上梓したいと現在執筆している最中であるが、その中で衝撃的な事件をいくつか取り上げている。偶々初めて海外へ出かけた1966年末から翌67年初めにかけての今日1月4日は大小ショッキングな事件が身に降りかかった。この旅行で最も堪えたのが、この日ジャカルタのホテルの裏手で突然裸足の若者に背後から襲われ、左腕から強引に腕時計を強奪されたことである。この旅行では他にもヤバいことがいくつかあった。だが、反面ラマダンに入っていたイスラム教について知ることが出来たのもこの時のハプニングのお陰である。今あれこれ半世紀前を思い起こしながら書いているところである。

 さて、正月休みも明けて経済界は動き出した。すでに2日にはアメリカやアジア諸国の証券市場は再スタートしている。アメリカを中心に各国とも好調な滑り出しを見せたが、今日東京証券市場でも早速株価を上げた。日経平均株価は対年末終値に対して741円高の23,506円で26年振りの高値相場となった。不安材料も予想されるが、現時点では経済の先行きに安心感があるせいだ。危険な核ミサイル問題や、戦争のようなマイナス要因が発生しないことをひたすら望んでいる。

 ところで、昨年から引き摺っている大相撲のスキャンダルは、今日の臨時評議委員会で一応の結論を出した。全会一致で貴乃花親方の理事解任が決議された。今回の問題の発端は、元横綱日馬富士の貴乃花部屋所属の貴乃岩に対する暴行であり、本来なら貴乃花親方は貴乃岩と同様被害者の立場にある。それが、厳しい理事解任との結論が下されたのは、終始貴乃花親方の事件への対応が、理事であるにも拘らず責務を全うせず、相撲協会や八角理事長に対して極めて非協力的であったことが厳しく批判された結果である。池坊保子評議委員会議長は、危機管理委員会の調査を拒否したことは、公益財団法人役員として考えられない行為であり、報告義務を怠り、報告義務を怠り調査を拒否し続けたことにより問題を大きくしたと指摘した。

 一連の行動を公平に見て、貴乃花親方の対応は理事として些か無責任に過ぎると思う。暴行事件が起きた時点で直ぐに協会に報告し、理事会で早めに対応策を考えるべきだった。この間奇妙な噂が広がっていた。特に力士、それもモンゴル出身力士の間では、過去に暴力事件で相撲界を追放された元横綱朝青龍が来日して、破廉恥にも誰彼構わず話し合いをしたり、身勝手な持論を述べたり、そこへ他のモンゴル出身横綱の白鵬と鶴竜を巻き込んで、日本の相撲について無責任な注文をつけたり、それをそのまま放置する相撲界の体質や組織の在り方に疑問を抱いた。それらをひとくくりにして月刊「選択」1月号には日本相撲協会について「非課税ぼろ儲けの『ごっつぁん集団』」とまで批判されている。

 この後まだまだゴタゴタの続きがありそうだが、理事会の中枢に企業や官庁で実績のある人物を強引に天下りでもさせて、協会内を大掃除しなければ、またまた「のど元過ぎれば熱さを忘れる」の繰り返しになるのではないか。公益財団の指定を取り止めることまで考えてみてはどうだろうか。それくらい今の相撲協会はダメ組織になっている。

2018年1月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com