3882.2017年12月29日(金) 相撲界は大丈夫だろうか?

 先日来爆弾低気圧と言われる寒波が到来すると言われていたが、北海道や北日本では豪雪で、生活面の不便や交通障害を引き起こしている。関東地方でも気温が10℃以下の日が続き、朝から寒い日が続いている。

 昨夕降雪の影響もあり所によっては配達が遅れていると昨夕玉川郵便局員が語っていたが、むしろ反対にスピーディに配達されていると感じた。というのは、昨夕投函したその書状を受け取ったと早くも6人の友人から電話をもらったからである。

 それにしても寒い。幸い今日は今年初めてわが家の庭にシジュウガラが3羽やってきた。最近周辺では洒落た家屋がどんどん建設されているが、そのほとんどは空き地や庭がなく近くには緑が少なくなり、野鳥や昆虫がやってくるチャンスが減って残念に思っていたところである。やはり近くに四季を感じさせてくれる自然や生物が目に入ってくるのは至福の時である。梅の季節にウグイスがやって来るのは待ち遠しい。

 さて、このところ連日のようにマスコミの話題になっている横綱日馬富士暴行事件について、昨日開かれた日本相撲協会理事会では、貴乃花親方に対して理事解任の決議をした。来年1月4日の臨時評議員会で正式に決まる。理事の解任は相撲史上初めてのことである。

 各方面からいろいろな声が聞こえるが、事件発生以来の貴乃花親方の対応について、協会が貴乃花親方は理事としての職務を果たさなかったとして処分を決定したのはある面で当然であろう。しかし、その背景には明かされない闇のようなものがあり、どうも膿が溜まっているようだ。事件自体より、相撲協会が横綱や力士に品格や礼儀を要求する割りには、普段からそれなりの指導を行っていないことが説得力を伴っていないからだ。モンゴル出身力士が時折集まっては懇親会を行っていることが、八百長の遠因になっていると見られているのに警告を発していない。普段ジャンパー着用の力士に声もかけずにいて、この期に及んで外出する時には浴衣を着用すべきであると言っても、何をいまさらと受け取られてしまう。

 問題が複雑化し、長期化したのは相撲協会自体の自浄能力にある。マネジメントが充分出来ていないからだ。内部に何人かの関取出身者が座を占めるにしても、普通の企業のように組織の実態を把握して状況判断の出来るマネージャーと事務員によって業務を行わせるようなきちんとした組織に改造しなくでは、いくら財団だろうが普通の社会感覚からずれてしまう。

 数日前に送られて来た月刊誌「選択」1月号に「企業研究・日本相撲協会」という特集記事が掲載され、「非課税ぼろ儲けの『ごっつぁん集団』」と皮肉っぽく書かれ、興行で金儲けをしながら公益財団である不可思議さをアピールしている。1年間の売上高が120億円で、税金が僅か15万円だというから、一般の国民感情からすればやはり理解し難い。「協会だけが潤うシステム」とか、「チケットや興行権料を値下げせよ」とか厳しく指摘されている。今のままでは相撲協会はダメになってしまうと思う。

2017年12月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com