3784.2017年9月22日(金) バルト2国へ入って2日間の印象

 いよいよバルト3国の旅が始まった。最初の観光は、昨日入国したエストニアに始まる。バルト3国は、それぞれ旧ソ連、ロシアの支配によりかなりロシアの影響が強い。ロシアの民族人形マトリョーシカの人形が土産物店に陳列されているほどである。

 世界遺産に登録されている首都タリンは、長い歴史を誇るだけに全体的に落ち着いた街との印象である。市内には喧噪がなく、街も整然として街路樹がきれいに整備され、木々は少し紅葉が優っている。ホテルに近い高台にあるトームペア城は、狭い坂道を歩いて辿り着くのだが、展望が素晴らしい。その近くにアレクサンドル・ネフスキー聖堂があるが、帝政ロシア時代にロシア正教の教会として建てられただけにネギ坊主の屋根は周囲とはやや違和感を覚えた。教会内に入って入口近くに日露戦争で沈められた戦艦に乗船していたエストニア出身ロシア兵の慰霊の案内プレートが貼りつけられていて、日本人としては些か気になった。

 昼食後は6時間かけて次の目的地であるラトヴィアの首都リガへやって来た。途中エストニア・ラトヴィア国境を超えてバルト2番目の国へ入った。出入国の手続きはない。道中目に入る風景はほとんど変わりない。道路は整備され、途中の景色は田園風景が連なりこれというほど目立つものは見られなかったが、道路沿いの森林がよく保存されているのに感心した。白樺が目につくが、最も多い樹木は松である。背の高い松が立ち並ぶ沿道は中々壮観である。日本人にとっては松はとかく日本的な植物と思いがちだが、いろいろな松の種類が欧米や、アジアにはある。

 ところで、昨日、今日とほんの2日間の感想であるが、ホテルのサービス面はまだ欧米流の洗練さに欠けていると思う。今日宿泊のホテルは、入口からホテルのエントランスまでのアプローチが坂道で凹凸になっており、バゲージを引っ張っていくのに苦労した。2間もあるアプローチなので、ゲストと荷物の関係を考慮してせめて1mほどは凹凸のないスロープにすべきであり、経営者の感覚を疑りたくなった。2日間の感じでは、電話機の場所がベッドから離れたテーブルの上だったり、コンセントの位置が湯沸しに不便な位置だったり、風呂場の床シート・ウオッシュタオル・石鹸や、予備の毛布がなくて夜間寒かったり、少々気になった。

 一方で湯沸かし器が置いてあり、インスタント・コーヒーや紅茶がサービスされていて直ぐ温かいうちに味わえるのは有難い。

 市内の交通を見ていると、車のスピードが速く、交差点やカーブでは危ないと感じたが、いかがなものだろうか。

 明日は、リガの市内を見た後で3番目のバルト国、リストニアへ向かうことになるが、果たしてどんな姿を見せてくれるのだろうか。

2017年9月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com