4089.2018年7月24日(火) ロシアでも今や評価されないロシア革命

 連日の暑さに日本中が疲れ切っているところだが、2年後の今日東京オリンピックが始まる。

 さて、1917年世界を揺るがしたロシア革命から昨年はちょうど100周年に当たっていた。それ以前には考えられもしなかった世界革命が現実に実現し、資本主義経済だけが国を建設し、民を養い、国家の骨格になると考えられていたそれまでの世界観をひっくり返したのである。以後レーニンによるソビエト連邦社会主義国家は、マルクス経済学を理想として導入し、その後中国の社会主義化により、社会主義国家旋風は20世紀の世界を席巻した。多くの独り立ちできない未成熟な国々を社会主義国家の同盟国と呼び相互扶助をアピールすることによって彼らを覇権国家ソ連の勢力下に押し込み、英米の利を追求する利己的な資本主義国家体制に対して、富を平等に配分する計画経済を主唱する社会主義国家体制を宣言し構築した。それが結果的に経済面のみならず、政治的にも東西の冷戦を招来し助長することになった。

 しかしながら、スターリンの冷血なる国家管理体制、及びその後の毛沢東・中国共産党国家体制は歴史に大きな足跡を残したとは言え、国民を社会主義の名の下に理想的な平等社会を構築したとは言えない。

 現実にソ連が革命を経て作り上げた社会主義体制は、マルクス・エンゲルスが望んだ社会主義国家建設とは大きく乖離したものとなった。

 それはある面で今日のロシアにおいて、社会主義国家体制のスタートとなったレーニン時代の名残がどんどん薄れている点でも推測出来る。レニングラードはサンクトベテルブルグと名を変え、スターリングラードはヴォルゴグラードとその名を変えた。今年のロシア革命記念日でもモスクワ赤の広場のパレードは革命色がまったく見られず、テレビ中継もされなかった。血にまみれた共産党独裁のイメージが現政権にとっても目障りとなり歓迎されなくなったようだ。昨年ヘルシンキの空港売店でロシア革命100周年を記念する写真集を購入した。だが、実際に現在のロシアでは革命は歴史の彼方へ押し流されつつある。最近では、あまり喜ぶべき史実とは考えられていない空気を感じる。

 ロマノフ王朝が倒れたことによってロシア革命は成功した。そのロマノフ王朝14世皇帝ニコライ2世一家11名が捕らえられ、それぞれが残虐に処刑されたのは翌1918年7月17日のことである。今日から数えて100年と1週間前の出来事である。また、ロシア正教会がニコライ2世一家を列聖としたのである。ロシア政府の立場は微妙なものとなった。一方で、プーチン大統領を始め、過去の為政者も極力革命色を払拭しようとしている。

 ロシアでは、今ロシア革命について疑問が呈されている一方で、革命により命を落としたニコライ2世への同情が生まれつつある。ロシア革命は一時は世界中の労働者を始め、多くの下級階層に夢を与えたが、幻想に終わった。革命も時が経てば、理想転じて幻想ということになろうか。

2018年7月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4088.2018年7月23日(月) ついに史上最高気温を記録

 今日は仏滅にして「大暑」である。その通り日本国中が暑かったようだ。特に埼玉県熊谷市では日本の過去の最高気温を5年ぶりに更新する41.1℃となり、東京青梅市でも40.8℃を記録し、都心でも38.5℃だった。とにかく暑い。こんなにいつまでも高温が続くようでは、外で何もすることも出来ない。案の定夏休みに入った子どもたちの遊びにも制約がある。

 今懸念されているのは、2年後のオリンピック開催時期である。ちょうど今頃の暑い盛りに開催されるオリンピックでは、日中行われる競技に支障が出るのではないかと心配されている。直射日光の下で2時間以上道路を走り続けるマラソンもスタートを午前7時にして暑さから少しでも選手を守ろうとした。だが、今朝なぞは都内で7時時点の気温がすでに30℃を超えていた。この時期にオリンピックを開催したこと自体おかしいと思うが、それは前回1964年オリンピックと同じ10月開催は、ヨーロッパのサッカー・シーズン花盛りでサッカー連盟やスポンサー企業が納得せず、一番嫌がられるこの真夏に開催と決まったと言われている。

 元マラソン選手だった瀬古利彦さんはもう1時間繰り上げて6時スタートを提案されているようだが、所詮五十歩百歩で、この際真夜中に開催してはどうかと思うくらいである。オリンピック開催を喜び、大騒ぎしている割に、肝心な選手や観客の健康面が疎かにされているような印象を受ける。

 まだ先の話だと思っているが、オリンピック終了後の施設の活用とか、施設の維持管理費用面などは大丈夫だと思うか、偶々昨日テレビで2年前のリオ・オリンピックの競技施設が財政的な問題で中途半端な活用の有様を伝えていた。閉会式後にどさっと積み重なった経費に悩まされるような事態にならないことを願う。

2018年7月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4087.2018年7月22日(日) 国民を騙し切った安倍政権

 今日通常国会が閉会した。実質的にはすでに一昨日参議院で参院6議席増法案とカジノ法案の通過で閉会したようなものである。今国会ははっきり言って「デタラメ」と「ウソツキ」の国会だった。森友学園、加計学園問題の疑念が生まれてから一向に解決しない。嘘をつき、書類をごまかし、改ざんして首相夫妻がともに森友学園に忖度してしらばっくれている。加計学園獣医学部新設に関しても、首相が加計理事長と友人である隠れ蓑の下に密かに便宜を図り、獣医学部開設へ協力した。首相は丁寧に、真摯に応えると言っておきながら、スキャンダルは闇のまま今国会では巧みに追求を逃げ切った。

 しかし、よく考えてみてこんな自堕落な国家の運営の在り方が、あるだろうか。その間高級官僚の不祥事が後から後から明らかにされそのゴミも掃除し切れないうちにすべて闇に葬られた。夫妻揃って怪しげな安倍首相が、1強政治体制のぼかしに乗って乗り切った。直近の世論調査によると、通過した法案のうち、①参議院6議席増員、②カジノ法案、はいずれも圧倒的に反対意見が多い。それでも傲慢な安倍政権は、敢えて国民の反対を押し切った。日本は民主国家と言えるのだろうか。

 9月に行われる自民党総裁選挙で3度目の当選を目論んでいる安倍首相は、ここへ来て自民党内支持者層も固まり安心したのか、やりたい放題である。麻生財務相も首相と同じ穴のムジナ的行動をしているが、2人は「選択」7月号に「アベノウスラワライ」と称する怪獣に見立てられこんな風に皮肉っぽく描写されている。

 「日本の政治を薄ら笑いが覆っている。国会中継となるとテレビを消す。首相と副総理兼財務相の薄ら笑いを見たくないのである。野党議員の質問中、必ずやこの2人は薄ら笑いを浮かべる。馬鹿笑いなら許せるが、相手をばかにしたように、声を出さずに、かすかに笑うのである。野党を小ばかにし、質疑をおろそかにしているからだ。何を聞かれても、紋切り型で否認一点張り。およそ虚偽の疑いに満ちた答弁もけしからぬが、あの薄ら笑いはもっとけしからぬ~」。

 こんな2人が国の最高権力者であり、第2の権力者である。何かぞっとしてくる。

 アメリカでもトランプ大統領に対する非難が囂々と巻き起こっている。特に最近のプーチン・ロシア大統領との会談、及び記者会見の内容が厳しく非難されている。アメリカのCIA機関の結論よりプーチン大統領の言い分を高く評価したことが、節操がないとして糾弾されている。さらに、その点で追及されると発言を訂正さえしているていたらくである。これで11月に行われる中間選挙に与党共和党は勝てると思っているのだろうか。

 今日は外へ出なかったが、昨日までと同じようにかなりの暑さで岐阜県郡上八幡では39.8℃を記録して今日の国内最高だったそうだ。京都も連続8日間38℃を超えて、あまりの炎暑に24日に計画されている祇園祭の後の祭りと言われる八坂神社の花笠巡行が中止されることになった。この異常な暑さは日本の文化まで台無しにしている。

2018年7月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4086.2018年7月21日(土) 人生100年時代到来か。

 暑い中を先日来右足の裏の薬指周辺に感じていた軽い痛みを、かかりつけの整形外科で診てもらった。こんな痛みは初めてだし、特別痛いわけではないが異物を踏んでいるようで気になっていた。医師の診察によるとこのような痛みはよくあるらしく、「行軍症」といって、歩き疲れた時に顕れる現象のようである。まるで厳しい行軍を強いられた陸軍の兵隊さんがかかる病名のようだ。祇園祭の帰りごろから若干気になっていたのだが、特別長い距離を歩いたというわけではない。加齢と暑さにより、ところどころ身体の部品が壊れてきているのではないかと些か寂しく思っているところである。

 そんな折も折今日の朝刊に、2017年の日本人の平均寿命が紹介されていた。女性は87.26歳で香港に次いで3年連続世界2位である。男性は81.09歳でスイスに抜かれて昨年の2位から3位に落ちた。トップは香港である。それでも男女ともに前年比で、女は0.13歳、男も0.11歳も延びた。毎年確実に寿命は少しずつ延びている。癌、心疾患、脳血管疾患などの死亡率が改善されたことが影響しているそうで、この3大死因で亡くなる人がいなくなると、女は5.61歳、男は6.81歳も寿命が延びる可能性があるという。

 昨夕「知研」理事長の久恒啓一多摩大学副学長が講演の中で、人生100年説を提唱されておられた。来月には人生100年を生きたセンテナリアンの言葉をまとめた著書「100年人生の生き方死に方」を上梓されると言っておられた。孔子の人生50年時代に比べて、その活動期は1.6倍も長い「少壮老死」の人生訓について話された。それによると80歳が実年期と熟年期のちょうど真ん中になり、最も充実した人生の花盛り期ということになる。私自身そこまで言い切ることは難しいと思うが、まだまだ大分残り火が身体にあるので、久恒説に基づいて医者通いは医者通いとして健康面に気を付けながら、まだひと踏ん張りする必要があると思っている。

 偶々私より若干若い友人から今日暑中見舞状をいただいたが、今年の年賀状を書く時期に体調を崩していたので、年賀状を失礼したが、幸い回復したという丁重な文面だった。

 今日も全国的に気温が高く、熱中症により死者、患者が増えている。まだまだこの暑さは続きそうだが、冷房を有効に使い室内気温調整と水分補給を欠かさずに、何とかこの暑い夏を乗り切りたいと考えている。

 さて、炎暑の中で大相撲名古屋場所が開かれているが、今日14日目にして関脇御嶽海の初優勝が決まった。長野県出身力士が優勝したのは、近代相撲になって初めてで江戸時代まで遡っても雷電以来208年ぶりだそうだ。3人の横綱全員が休場し、3人の大関のうち新大関の栃の心が途中休場し、他にカド番だった2人の大関も勝ち越しこそしたが、2桁勝利も覚束ない状態で、盛り上げに欠ける場所だった。その中で御嶽海の優勝は低迷気味の名古屋場所を辛うじて救ってくれたと言えよう。次の秋場所こそ3横綱、3大関の揃い踏みで土俵を賑わしてもらい、御嶽海には大関を目指して欲しいものである。

2018年7月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4085.2018年7月20日(金) 久恒啓一・多摩大副学長のWEBに感銘

 駒澤大学の公開講座前期は今日が最終日で、山田克講師の「現代ジャーナリズム論」が今期最終講座になる。山田講師は毎回昔の貴重な資料をよく提供してくれる。今日は日中戦争開戦時の盧溝橋事件や、爆弾3銃士戦死の新聞コピーを主に配布してもらったが、やや読みにくさはあるもののとても参考になるものだ。爆弾3銃士なんて子どものころ両親から度々聞かされていたが、国や新聞社が名誉の戦士を遂げた爆弾3銃士にかなりの義金を送ったことなど興味深い。朝日新聞1社で当時の3000円も義金をしたというからすごい。これらは共同通信社が各新聞社に配信したニュースをまとめて毎月3回発行していた「共同旬報」なるものが原典である。普通一般の目には入らない記事で大変珍しい。秋の後期講座に期待が持てる。

 夕方は、代々木へ移動して「知的生産の技術研究会」久恒啓一理事長のブログ5000回を記念した「知研」主催のセミナーで「SNS時代の知的生産の技術~継続は力なり」の講演会に出席した。理事長は「今日も生涯の一日なり」というブログを実に5000回に亘って書き続けている。13年8カ月もかかって、今まで生きた人生の1/5を費やしたと言っておられた。実際「久恒啓一図解WEB」の説明を聞いて、その情報量の多さと多彩さ、プライベートな資料の蓄積には驚いた。私のHPなぞ足元にも及ばないことを痛感した。とにかく小学生時代の通信簿と担任の講評、同じく絵日記なぞはあまり保管している人はいないのではないだろうか。人生を良い意味で計算づくめで生きてきた計画性にも敬服した。正に継続は力であり、私自身も中学生のころより日記を書く習慣を身に着けて、今日このブログ「ご意見番の意見」を12年間連続して書き続けているが、それも書くことが習慣となりノルマのような感じとなって書くことに抵抗がなくなったことが大きい。理事長のWEBは、自然体のまま5000回に達した印象があり、授業を持ちつつ多摩大副学長という多忙な職にありながら「継続は力なり」を実践していることに感服している。

 改めて理事長のWEBをじっくり拝見してみたいと思う。今日は今月上梓された著書「偉人の誕生日366名言集」をいただいた。これも気軽に読んでみようと思っている。

 私自身のブログは、今後どこまで書き続けられるか分からないが、拙い文章でも読んでくれる友人たちがいる限り、このまま根気強く書き続けていきたい。

2018年7月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4084.2018年7月19日(木) 参院定数6増とカジノ法案を認める政治家の愚行

 午後日本ペンクラブ財務委員会が開かれた。すでに2018年度第1四半期が終わったところだが、2017年度が久しぶりに黒字決算だっただけに、これを1年だけに終わらせず、今年度も黒字決算にすることが大きな責務である。その中で漸減傾向の会員数をどう維持し、また増やすかということが課題のひとつになっている。今日も出席委員8人がいろいろアイディアを出して話し合ったが、これという決め手となるような考えは中々出ないものだ。だが、取り敢えず今年度の黒字決算だけは何としてもやらなければいけない。

 さて、間もなく閉会する国会では、何を急いでいるのか、立て続けに法案を通そうとしている。その中でも昨日参議院議員6名増員を盛り込んだ改正公職選挙法案を衆議院で成立させた。世論は反対の声が強かったが、これにはまったく耳を傾けず、無視した。沖縄が日本に復帰して沖縄地方区を設けて以来の増員で、実に48年ぶりである。今ではやると決めたら拙速と言われようと何のその強引にやってしまうところが、国民の声を徹底して無視する今の自民党の傲慢ぶりだ。

 そして、今日は参議院でカジノを含む統合型リゾート(IR)実施法案が、内閣委員会で可決された。散々ギャンブル依存症が懸念され、専門家からもその点を強く指摘されているにも関わらず、取らぬ狸で外国人観光客を誘致するとの甘言に乗せられて博打を国が認めようというのだから、政治家には道徳心がまったく感じられないし、賭博により国家財政に寄与させるという低次元な発想に呆れざるを得ない。

 こういう政治家が大きな顔をしているようでは、日本もお先真っ暗である。

2018年7月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4083.2018年7月18日(水) 充実していた3日間の祇園祭ツアー

 夕べは由緒ゆかしき有馬温泉の名刹「有馬グランドホテル」の温泉に浸ったうえ、美味しい懐石料理を堪能してゆっくり休むことが出来た。ホテルの設備も良いが、スタッフのおもてなしが中々しっかりして対応が好い。この有馬温泉界隈には秀吉や黒田官兵衛を始め戦国時代の武将の故事にまつわるエピソードが多いようだ。

 今日も京都市内は38℃という灼熱の中を昨日やり残した下加茂神社見学を繰り延べて今日予定に加えた。その前に貴船の川床料理をいただくために、かなり山の奥の宿へ入っていった。道路が狭くて先はマイクロバスに乗り換えた。京都市立鞍馬小学校傍を通って、この辺りで20軒ほどある川床料理宿の一番渓流下流の「べにや」というお店で品数豊富な料理をいただいた。これまで川床といえば、賀茂川沿いの料亭を想像していて、暑さの折汗をかきながら食事をいただくのではないかと想っていたが、貴船の川床は、谷間の渓流の上に桟敷を敷き、直射日光が射さないよう涼しい工夫がされていて中々料理も豊富で美味しく快適な昼食となった。

 「べにや」でいただいた団扇にこんな宣伝調の風流なことが書かれてあった。

 「京都北山 貴船道 水清らかに 魚おどり 料理はうまし 酒うまし 涼しき風は 身をつつむ ほんに何度も おこしやす 雅味溢るる 料理旅館」

 食事後に訪れた下賀茂神社では、神主さんが丁寧に由来を説明された。その神主さんにあちこちに「下賀茂神社」と「下鴨神社」という2通りの表示が見られるが、正式にはどちらが正しいのかと直接尋ねたところ、「下賀茂神社」が正しいと言われた。「下鴨」は当て字で慣例や方言的に使っているが、下賀茂は神から授かった名前だと言っておられた。今後「下賀茂神社」と統一して言葉を使いたい。

 下賀茂神社内で少々道に迷った後、京都から新幹線で予定通り帰ってきた。実は旅行前はツアー内容にはあまり大きな期待は抱いていなかったが、すべての面で、特に傘寿の年齢層のためによく創意工夫されたツアーであり、その内容も充実していた。とりわけハード面のホテルと食事が良かったので、暑さに疲れ切っていた傘寿の参加者にとっては大いに満足されたのではないかと思っている。妻と久しぶりに旅をしてともども満足感を抱いて帰ってきた。来年は金婚式を迎えることでもあり、何か検討してみたいと考えている。

2018年7月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4082.2018年7月17日(火) 炎暑の中で祇園祭を堪能

 朝8時に神戸を発ち京都へ向かった。9時20分ごろに京都市御池通りの指定の桟敷、実は車道内の歩道寄りに椅子を並べた観覧席に着いた。先頭の山鉾がやってくるまでかなり長い間待っていた。暑いので指定席を離れ、近くをぶらついていた。そこに偶々有名な料亭旅館「柊家」と「俵家」があったのは思いがけない発見だった。10時半過ぎに最初の山鉾「長刀鉾」が目の前を通り、最後の「船鉾」まで23台の山鉾が通り過ぎた時には午後1時を過ぎていた。とにかく暑い。結局今日も38℃を超えていた。

 御池通りの道路両側には、ずらっと「桟敷席」が続き、主に団体客が席を占めていたが、通り過ぎる人たちの中にはやはり外国人の姿を数多く見かける。日本の伝統の良さもあるだろうが、外国人にとってはすべてが珍しいパフォーマンスなのだろう。

 長い間暑い中にいたので疲れたが、やはり日本の伝統文化であり、唸ることもあって見て楽しいものだった。

 ANA CROWNE PLAZAホテルでフランス料理の昼食を済ませたが、予定以上に時間が過ぎたので、その後長命を祈るため立ち寄る予定の下賀茂神社を明日に伸ばして宿泊先の有馬グランドホテルへ向かうことになった。ホテルの夕食、懐石料理が質量ともに豪華だった。芸者さんの踊りも披露された。明日川床料理を味わって帰京することになる。暑い最中ではあったが、久し振りに中学生時代を過ごした古都京都の良さを改めて実感したところである。

 さて、世界中を沸かせた今年のサッカー・ワールドカップも昨日フランスがクロアチアを破り2度目の優勝を遂げて終わった。この間世界中のサッカーファンのみならず、それ以外の人々も一時的に熱狂していた。日本は1次リーグを突破してベスト16になった。健闘を称されている。世間はこれで当分静かになるだろうか。

2018年7月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4081.2018年7月16日(月) 日本の3大祭・祇園祭鑑賞の旅へ

 今日は祝日「海の日」である。以前は7月20日だったが、今では7月第3月曜日に変わった。2020年東京オリンピックの年にはまた変わるらしい。1日の「山の日」に比べて軽く扱われているようで、ちょっと影が薄い。

 さて、今日から祇園祭を鑑賞する「クラブツーリズム」ツアーで京都、そして神戸に来ている。京都では今日は前祭の宵山で、明日祇園祭本番を迎え山鉾巡行を桟敷席から鑑賞するが、その山鉾の中へ入らせてもらいそれがどういうものか見学させてもらった。鉾の天井の刺繍の素晴らしさに驚いた。3日間の旅はパッケージ・ツアーで今年傘寿を迎える80歳の「高貴高齢者」とその連れ合いが、2台のバスに分乗して80人が参加したものである。同じ年齢なので比較的話が合うように思う。

 中学生時代に京都で過ごした感傷から、京都3大祭のひとつでもあり日本3大祭でもあり一度じっくり見てみたいと思っていた。京都市内には父の勤務上の理由から僅か1年半しか住んでいなかったが、やはり京都の街の雰囲気は東京とは違う。そして子どものころの実感としても暑い都市だと思っていたが、今日も優に38℃を超えた。バスガイドやドライバーも今年は特に暑いと言っていたほどである。

 その後京都市内から神戸港へ出てピアノ演奏付ディナー・クルーズを楽しんだ。クルージングは港外を2時間かけて1周して港へ戻った。港に面したホテル・オークラ神戸でゆっくり休み、明日の山鉾巡行を楽しみにしている。

 ところで、今朝の朝日一面「カタ」記事を読むと、今安倍政権が成立を目指しているカジノを含む統合型リゾート(IR)実施法案について、朝日が実施した世論調査の結果が紹介されている。今国会で法案を成立させるべきかとの問いに対して、「その必要はない」が76%で、「成立させるべき」が17%にしか過ぎない。まともな人間なら誰に尋ねようとも同じ回答を得られる筈で、こんな悪法に賛成するわけがない。国が賭博を公式に認めようというのだから、政治家たちは何を考えているのか分からない。こんな法案を発案した政治家の頭の中を覗いてみたい気がするほどである。

 野党は大阪のカジノ特区設置を目指している日本維新の会を除いて、すべて反対である。しかし、恐るべきはいかなる法案でも数で勝る自民党・与党が、大きな反対を受けようとも一旦決めれば、法案を通すことが可能だと信じきり、現実にこれまでそうやってきたことである。良識ある国民がいかに反対しようとも、博打大好きな自民党と公明党、日本維新の会の血迷った行動を現状では止める手立てがないことである。多数決で何でもかんでもやってしまうのが、今の自民党政権のやり方である。

2018年7月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4080.2018年7月15日(日) 今年最高の暑さに各地で悲鳴

 今日も灼熱地獄のようだと外出先から帰った妻が言う。最高気温は京都福知山市と岐阜県揖斐川市内の38.5℃に次いで京都市内38.4℃である。明日の京都市内最高気温が38℃と予想されているので、明日から祇園祭を楽しみに京都へ出かけるがやや気が重くなる。

 さて、あの世界のお騒がせ人間、アメリカのトランプ大統領がイギリスを訪問中であるが、イギリスではかなり大きな反トランプ・デモに遭遇している。アメリカの現職大統領がこのようにあまり歓迎されないというのは珍しい。本人はどう考えているのか、表面的にはあまり気にもしていないようなフリをしている。一昨日メイ首相と会って、今日エリザベス女王を表敬訪問したが、大統領がいつも通り上着のボタンを女王の前でもかけていなかった。各国首脳と会談するにしても毎度ボタンをかけず、お相手がちゃんとボタンをかけているのどうしてトランプ氏はそうしないのだろうと不思議でしょうがなかった。トランプ氏が常識的にもモラル的にも欠けていることがはっきり分かった。他人をけなすばかりで、自分のミスについては一向に恥じることなく、逆に自画自賛しているのだからこの人の精神バランスはどうなっているのだろうか。こういう人物が国家の最高位に君臨してやりたい放題やっているのでは、いずれアメリカも世界から遠ざけられ、嫌われるようになるのではないだろうか。

 そのトランプ大統領は相も変わらずEU各国に対して不満をぶちまけている。その結果、アメリカへの輸入品に対して一方的に高額の関税を賦課しようとしている。他には、NATO(北大西洋条約機構)加盟国に対してGNP(国民総生産)の2%を軍事費に充当するよう申し入れているところだ。アメリカは軍事費をGNPの3%超を注ぎ込んでおり、アメリカにとって過大な支出を余儀なくさせられ負担を強いられているということのようである。とにかく他の意見を聞かずに、すべて自分目線でことを判断している。そういう考えが偏った人が国の方針、世界の方向を決めようとしているのだから堪らない。

2018年7月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com